〜 3月6日の花 オウバイ(黄梅) 〜
花言葉 |
恩恵・優美・気高い・控えめな美・期待 |
別名 |
ゲイシュンカ・キンバイ |
科・属名 |
モクセイ科・ソケイ(ジャスミン)属 |
原産地 |
中国原産 |
状態 |
半つる性落葉小低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
オウバイは中国原産の半つる性落葉低木です。オウバイが中国から日本に伝わったのは江戸時代の中期で、当時は春を迎える花として大切にされ、親しまれていたとされます。
オウバイの葉は対生して3つの小葉があります。葉に先立って、やや緑色をおびた枝に直径2.5pほどの黄色の6弁花を咲かせます。普通植物は幹が上へと延びますが、オウバイは枝が横へ伸びて垂れ下がります。
しなやかな枝は丈夫で、垂れ下がった枝が地面につくと節から根を出してそこから増えていくたくましさがあります。またオウバイは花びらが一重ですが、オウバイモドキと呼ばれる「ウンナンオウバイ(写真右下)」は花びらも多く、落葉もしません。
このような性質から池け垣にしたりグランドカバーとしても利用され、また花と樹姿による樹形から盆栽や鉢物、庭木として人気があります。ジャスミンの仲間ですが、残念にもジャスミンのような香りがありません。樹高は1〜2m。開花期は2〜4月で鉢の市販期は2月頃、苗は春と秋です。
属名の『ジャスミン「Jasminum(ヤースミーン、ヤスミヌ)」』は「マツリカ」を指し、ペルシア語の「ヤーサマン」を経てアラビア語の「ヤーサミーン」に由来するとされます。和名は黄金色の花形がウメに似ているところから「オウバイ(黄梅)」です。ただ梅はバラ科の植物であり、オウバイが6つに分かれた筒状化に対して梅は5弁花であり、共通点はありません。
別名は「キンバイ(金梅)」「オウシュンバイ(黄春梅)」とも呼ばれます。中国では春一番に咲かせる花なので『迎春花「Ying Chua Hua」(インチュンホヮ)』と呼び、日本では「迎春花」をそのまま用いてオウバイと読ませることもあります。英名は芳香がなくても「Winter jasmin(ウインター ジャスミン)」という魅力的な名で呼ばれています。 |
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...........花の栽培.........
寒さや乾燥に強く、性質はとても強健です。植えつけは、3月末か、9月中旬頃に、日当たり排水がよく、やや乾き気味の場所に高植えにし、仕立てに応じた支柱を取り付けます。
施肥は肥培すると枝葉を茂らせてしますので、窒素分は控えめにし、2〜4月中に油かすと骨粉を混ぜたものを1回、1〜2握りほど施します。
剪定は、放任すると枝を四方に伸ばしてしまうので、小さく切り詰めたいときは花後すぐに行い、込み合った部分の剪定は、1〜2月に花芽を確認しつつ、付け根から切り落とします。 |
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