マムシはどこでも棲息していますが、みなさんは、ウォーキングをしているときにマムシに遭遇したことはありませんか? |

私のウォーキングコースの一つで、家から徒歩十数分のところに「寺家(じけ)ふるさとの森」と呼ばれている森があります。
ふるさとの森は、水田を挟んでふた手に分かれ、両側を小高い丘に囲まれ、左手の森はのんびり歩いても、2〜3時間もあれば一巡りできるほどの小さな森です。 |
私がウォーキングするのはいつも左手の丘で、雑木林をぬう手軽な散歩道と、適度な上り下りのある坂道が有酸素運動に適し、ウォーキングにはふさわしい、実に快適な場所なのです。
寺家ふるさとの森は大池、むじな池、熊野池という三つの池を有しているため、マムシが生息するのに適しているのでしょうね、初夏から秋にかけてはマムシのお出ましとなるのです。 |

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初めてマムシを見たのは、わが家で飼っていた愛犬がまだ子犬だったとき、一緒にウォーキングをしていたときでした。子犬が駆け上るすぐ上で、マムシがシュルシュル這い出てきたのです。これにはかなり驚きショックでした。
次に見たのは、田んぼの前で多勢の人が大きな木を見上げていたので、何事かと近寄って見ると、マムシが何匹も木にぶら下がっていたのです。
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3度目は、やはりウォーキングで、大池に続く横木の下り坂の中ほどで、とぐろを巻いていたのを見つけ、ウォーキングどころではなく、大慌てで来た道を引き返したことがありました。いずれも池に近いところで遭遇しています。
冬や春のウォーキングは心配ありませんが、6月頃になるとそろそろマムシへの不安が首をもたげます。用心して、なるべく池の近くや鬱蒼とした場所には足を踏み入れませんが、小さな森なので、同じ場所ばかりをウォーキングしていると飽きがくるのです。 |


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時どき意を決して一番距離のある大池に続く道に向かうのです。あづま屋のある尾根道までは広いのですが、その先は並んで歩くのが少しキツイくらいの細い道となります。
しばらく歩くと、行き止まりの案内板があり、右の大池に続く横木の狭い階段を下りることになります。人っ子一人いないうえに、木が生い茂って昼でも薄暗く、以前トグロを巻いていた場所に来るといつも後悔する始末でした。 |

露出した木の根がマムシに見え、落ちて曲がりくねった枯れ枝にヒヤッとし、根っこに足を取られ、はらはらしながら下って行きます。
大池が近づいてくると、道はドロドロとぬかるみとなってきますが、大体この辺りまで来ると危険が去った気分になり、騒いでいた気持ちが徐々に薄らぐのです。 |
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池が近いので道はさらにぬかるみ、渡し板をピョンピョンと渡って行きます。そしてこの踏み板を渡り終えると、左側に太い字で、「危険!マムシに注意」と立て札が立っているのです。 《ひぇ〜〜こわっ〜〜》
ここにマムシの標識があるのは承知しています。分かっていながら標識を見ちゃうんです。周りはシーンとして誰も居ないのです。見るからに気持ちの悪い銭形模様のマムシが、独特の姿態をくねらせ、すぐそばの草むらに潜んでいる気がして、ここから一気にドッキン、ドッキンが始まるんですね。だったら見なければいいのに、毎回見てしまうんです。困ったもんです。
この標識は、映画やテレビなどで 怖い怖いと思いながら見ていると、ここぞと思う段階でいきなり大音響を鳴らす、あの効果音に似ていますね。怖いんですよね。 ほんとうに、これ。 (ただ現在は、この3つの立札は取り除かれてあります。)
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| 上記の標識が朽ちてしまったためか、現在は下記の標識になり、場所も後退しています。 |
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| そしてここを過ぎるともう大池で、ここからは舗装された道になり、「 もう懲りた、2度とウォーキングになんか来ない〜ト!」と、毎回誓いながら安堵するのです。 |
ニホンマムシについて
爬虫類クサリヘビ科マムシ属に含まれる危険な毒ヘビの総称。12種がアジア、北アメリカに分布。
ニホンマムシは日本本土唯一の毒ヘビ。
全長70cm以下で、体は太く、頭は大きく三角形。背面は灰褐色で暗褐色の輪状紋が並ぶ。
目と鼻にある孔器で、餌とする小動物の体温を感知する。湿度の高い竹林、水田のあぜ、
渓流近くに多く、カエル、小型ネズミ類捕食。夜行性。
毒は出血毒で、毒性は強いが量が少なく、致命的ではない。しかし咬傷を受けた場合、
応急処置の後、血清治療を受けることが望ましい。
卵胎生で夏〜秋に5〜12匹を生む。まむし酒、黒焼きなどにして民間薬に利用する。
百科事典より
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私はマムシのことばかり書きましたが、「寺家ふるさとの森」はとてもよいところです。
よく、愛犬と夫とともにお弁当を持参でウォーキングに来ます。あづま屋が何箇所かあり、ベンチも所々に備わっていますが、勝手にわたしたちの指定席を決めています。
むじな池側から尾根伝いを歩いて来ると「くまの橋」の手前で、横木の階段を何段か上るとあづま屋があります。
その先にテーブルとベンチがあって、行き止まりになっているので、誰にもじゃまされずに食事ができます。この場所に先客がいた場合は特等席に行きます。
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| 梅林を上がった尾根を、わずかに人が通った跡がある、獣道のような細い脇道を右に少し下ると、大池を見下ろす位置に倒木があります。桜の季節は池と調和してとても美しいのです。この倒木がわたしたちの特等席なのです。 |


ふるさとの森で、わたしがいつもウォーキングする左手には、三つの池のほか熊野神社があり、境内のもみの木は神奈川の名木100選にも数えられています。
また熊野池はつり掘りとして解放(有料)され、たくさんのつり人で人気を博しています。 |
右手の森には、陶芸舎や郷土文化会館などがあります。あまり手を加えていない自然のよさがいいのでしょうか、土日や連休ともなると、犬の散歩や子ども連れの家族、他県からのウォーキングなどで賑わいます。
また春には「桜まつり」が開催され、地元の農作物や特産品がならびます。わが町の誇れる市民の憩いの場所となっているのです。一度遊びにいらっしゃいませんか?
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横浜市環境保全局のHP「寺家ふるさとの森」は、
こちら |
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