〜 10月1日の花 キンモクセイ(金木犀) 〜
花言葉 |
謙遜・高潔な人・初恋・変わらぬ魅力・思い出の輝き・陶酔・真実・慎み深さ・謙虚 |
別名 |
ケイカ・タンケイ・モクセイカ |
科・属名 |
モクセイ科・モクセイ属 |
原産地 |
中国原産 |
状態 |
常緑〜小高木 |
...........花のいわれ・特徴.........
キンモクセイは中国南部原産の常緑小高木で、日本には江戸時代初期、あるいは明治に入ってから渡来したとされます。香りの樹木として秋を代表する花木で、葉の裏に隠れるように橙黄色の小花をたくさんつけ、素晴らしい芳香を漂わせます。キンモクセイはその仲間の中でも最も芳香がすばらしく、ジンチョウゲやクチナシとともに三香木と言われ、この花の香りを中国では、千里の先まで届くと例えているほどです。
モクセイには、この橙黄色の花を咲かせる「キンモクセイ」と、白色の花を付ける『ギンモクセイ「銀木犀」(写真右2番目)』があり、キンモクセイはギンモクセイの変種とされます。また変種の花色が黄白色の「ウスギモクセイ(薄黄木犀)」は雌雄導入され実を付けますが、キンモクセイは雌雄異株の植物で、日本には雄株しかなく結実しません。
秋に葉の付け根から橙黄色の径5mmの4弁花を開き、一つひとつの花は数個づつ固まって付きます。元気のよい木では花が枝いっぱいに覆い、散った花は地面を橙色に染め上げ、庭木や公園の植え込み、生垣などによく使われています。花は乾燥させて香を楽しむお茶としても利用されています。キンモクセイの花は九州から東北南部まで、一貫して9月下旬〜10月上旬にかけて咲くので季節の指標とされ、また排気ガスや煤煙などに弱いため、大気汚染の指標木ともなっています。樹高は3〜7m、市販期は10月頃です。
属名の「オスマンツス、またはオスマンサス(Osmanthus)」はギリシャ語の『osme「オスメ」(香る)、anthos「アンサス」(花)』に由来します。和名は漢名「木犀」の日本語読みで、木の幹がサイ(犀)の皮膚に似て黄色の花が咲くことから「キンモクセイ(金木犀)」です。別名では「モクセイカ(木犀花)」とも呼ばれます。
英名は「Fragrant olive(フラグラント・オリーブ)」。中国では「丹桂(タンケイ)」または「桂花(ケイカ)」と呼ばれ、丹は(橙色)、桂は(月、モクセイ類)」を指し、月から地上に伝わった仙木だとされます。また10月1日の国慶節には、金・銀の花を混ぜた料理や、花を付け込んだ桂花酒を使用しています。花言葉のひとつ「謙遜」は、春の香りのジンチョウゲと並ぶほど、人を引き込む魅惑的な甘い香りをもちながら、花は意外と地味なことからだといわれます。 |
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...........花の栽培.........
植えつけは、十分に暖かくなった頃、秋の彼岸頃に、日当たりと水はけのよい肥沃な場所を選びます。日照不足では葉が落ちて花が咲かなくなります。肥料は2月と9月に、リン酸とカリ成分の多い化成肥料を株元に施します。新しい枝が伸び始める頃、3月上旬から中旬前に、枝の付け根の5〜10pあたりで切り取ります。
毎年こまめに剪定します。大きくなってから強く刈り込むと、小枝が枯れ込み回復するのに2〜3年もかかってしまいます。 |
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