キノコというと、「ガンに対して免疫力がある、よい香りがあって美味しい」という印象があり、それ以外の知識も興味も無しでした。最近はテレビなどでキノコの良さが紹介され、スーパーなどで売られている「シメジ・エノキダケ・シイタケ・ナメタケ」等を、好んでよく食べていました。
いつものように地元の「寺家ふるさとの森」を散歩していたときです。真っ赤なキノコの群落を見つけ、そのあまりの毒々しい色のキノコを見て驚きました。お粗末ながら初めて目にしたのです(恥)。てっきり毒キノコと思っていたましたが、通りかかった人が「以前富士山に登った時、これと同じものだったと思うが、食べたことがある」と言っていました。記念に写真を、と 思ったのですが、そのときはカメラを持参していませんでした。
翌日カメラ持参で行ってみると、たくさんあった真っ赤なキノコがどこにもありません。植物採取は禁止のはずなのに、心無い人もいるものですね。別の場所をあちこちと探し、見つけたのが右の赤キノコです。ウォーキングしながらそれとなく探して見ると、他にも色々なキノコがあるのです。にわかに興味が湧いてきました。
図鑑「キノコの世界(朝日新聞社)」、「キノコ採りの楽しみ(永岡書店)」で、カメラで写したキノコの写真と照らし合わせて調べ、特徴などを書いてみました。間違いがあるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。 |
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食用キノコと毒キノコ
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タマゴタケ:テングタケ科・テング属 (写真左)
広葉樹林内に多数群生し、柄にオレンジと黄色のだんだら模様があります。かさは柔らかく舌触りがよく、ポタージュやグラタン、ピザにも合うそうです。最初に見たとき驚いたのが、このキノコ。毒々しい色に毒キノコと思いきや、食用キノコでとても美味しいそうです。
キタマゴタケ:テングタケ科・テング属 (写真右)
周縁に溝状の筋が入り、こちらも美味だそうですが、猛毒菌の「タマゴダケモドキ」とよく似ているので注意が必要だそうです。
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オオキツネタケ(?):キシメジ科・オオキツネタケ属 (写真左)
オオキツネタケは夏から秋の林内に発生する足長のキノコで、モグラやネズミの巣の付近い生え、動物の死骸が分解された後に生えるキノコとか。食用にもされることがあるそうです。
シャカシメジ:キシメジ科・シメジ属 (写真右)
雑木林内地地上に発生し、かさは球形からのちに丸山形となり、塊茎状の共通の株からキノコが叢生します。ホンシメジには及ばなくてもこくがあり、歯切れがよいそうです。 |
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シロオニタケ:テングタケ科・テングダケ属 (写真左・右)
ブナ科の樹下に発生し、カサの表面と柄の根元に、先のとがった真っ白いトゲを一面に密生させます。毒性があるのかははっきりしていないそうですが、有毒と思った方が無難だとあります。ペットボトルと並べて写真を撮りましたので、かなり大きいキノコだと分かります。 |
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ドクツルタケ:テングタケ科・テングダケ属 (写真左)
全体が真っ白な巨大なキノコで茎の根元にとつばがあり、中央部はやや褐色を帯び、柄の表面にはささくれがあり、円錐形~鐘形、のちに肩平となります。キノコの中でも極め付きの猛毒菌を持つとされ、コレラのような下痢、嘔吐が起こり、たった1本で人一人の致死量を超えるそうです。
オオシロカラカサタケ:ハラタケ科・オオシロカラカサタケ属 (写真右)
巨大なカサで、通常は10~15cmですが、30cm以上になることも。毒キノコで、少しの量でも激しい中毒を起こすそうです。 |
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倒木や木の根に生えるキノコ
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ツリガネタケ(?):サルノコシカケ科・ツリガネタケ属 (写真左)
種々の広葉樹に発生することが多く、大小2つのタイプのものがあり、こちらは小形の蹄形で黄褐色です。身は固くて食用には向かないようです。
キクラゲ:キクラゲ科・キクラゲ属 (写真右)
広葉樹上に生え、耳形かあるいは扁平な剜型で、にかわ質で紫黒色~暗褐色です。乾燥すると収縮して硬くなります。味も香りもほとんどないのですが独特の歯触りがあります。 |
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スギヒラタケ:キシメジカ・スギヒラタケ属 (写真左)
円形のかさは成長すると扇形、またはへら形となります。とくにスギの枯幹や切り株に重なり合って発生。癖がなく歯切れがよく香りはあまりないそうです。
ナラタケ:キシメジ科アラタケ属 (写真右)
かさは半球状で、のちに扁平になり、しばしば中央が陥没し、基部は膨れて繊維質です。癖のない味と香りで、汁ものに入れるとぬめりが出て美味しいそうですが、生食では中毒を起こすとのことです。 |
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カワラタケ:サルノコシカケ科・シロアミタケ属(写真左)
枯れ木に多数重なり合って生える様子は、文字どおり瓦を葺いたように見えます。これを砕いてに出した健康茶もあるそうです。
同じくカワラタケ(?)(写真右)
カワラタケのようですが、図鑑を調べても分かりませんでした。 |
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名前のわからないキノコ
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写真上段右はヒラタケだと思いますが、何のヒラタケかは分かりません。また写真下段右もカワラダケのようですが、これも何のカワラダケかは分かりませんでした。 |
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週のうち3日はウォーキングする、地元の森で見つけたキノコ達です。毎年出かけていたのに気づかずじまい、森は健在でした!森の中の小さな営みに目を向ければ、まだまだ新しい発見があるのだと、マンネリ化した散歩も楽しくなりました。 |
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