栃木県指定の天然記念物、足利フラワーパクの樹齢140年の大藤です。離れて撮ると大勢の人が入ってしまうので近くから撮ったのですが、藤棚が600畳(2007年時)ほどもあるので、カメラに収まりきれませんでした。
ライトアップされる、とありましたので日没を待ち、少し暗くなりはじめた6時半ごろにシャッターを切りました。世界一の藤の美しさと満開のツツジが調和して、素晴らしい景観でした。
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ゴールデンウイークに入った5月2日、横浜の自宅を出発したのは午前
8時でした。第三京浜から湾岸道路に入り、荒川沿いの堀切インター
の手前から少し渋滞したものの、その後は東北道もスムーズに流れ、
目的地に予定通り到着できました。
すでに駐車場は満車で、係員に誘導されて臨時駐車場に止め、西口
ゲートまで10分ほど歩きました。入園料は花の咲き具合で変動し、当日
の午前7時に設定するそうです。ちなみに2日は、大人1500円でした。
この日の気温は24度と予想されていましたが、暑いこと、暑いこと。
西口ゲートを入ってすぐにJ「大長藤」があり見事でしたが、あまりの
人の多さに見るのを断念し、帰り際に見物することにしました。
まずは冷たい飲み物を求め休憩です。すぐ近くにズラーッと並んだ出売店が
あります。売店の前は、たくさんの日除け付きのテーブルが用意されて
いましたがすでに満席で、席が空くのを待っている人でいっぱいでした。
とちぎ茶屋で休憩したあと、しゃくなげの森を通って@「クルメツツジと藤の路」へ向かいました。藤の花と同様にツツジの花も満開で、園内には80年以上も経過したツツジが1500本も植栽されているそうです。 |
日本はとくにツツジの種類が多く、園内にも多くの品種が植えられ、上記の写真にあるだけでなく、いたるところで開花しているので、文字通りその美しさに目を奪われました。ツツジの他にも意匠を凝らした自然の池に花が植えられ、フラワーステージ前の休憩所にも季節の花が植えられていて、簡単に素通りするわけにはいきませんでした。 |
B「四季彩の丘」の辺りに咲くツツジ。 |
A「自然の池」の水上花壇 |
Cフラワーステージ前の休憩所の花 |
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西口ゲートから右外側に沿って正門ゲートまで散策し、いよいよ園内中央部にある大藤を見にいくことにしました。
2本の大藤がありますが、この写真はD「bPの方の藤」です。案内板によると、この大藤はノダナガフジといわれ、1996年に足利市の早川農園から、E「bQの藤(最上部の写真)」とともにトレーラーで移送されたそうです。
当時は50畳の棚が2007年時には600畳に拡大し、南北36.3メートル、東西33.4メートルで、bQとともに栃木県の天然記念物にもなり、世界一の美しさを誇っている、とありました。
ちなみにノダフジの名前のいわれは、藤の名所である、大阪の野田の地名からとったものだそうです。
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大藤を観賞したならば、次はなんといってもF「白藤のトンネル」ではないでしょうか。まず、このトンネル内を歩いて感じたのは、何とも言えないよい香りでした。この香りは何と表現したらよいのか。
個々人によって感じ方が違うかもしれませんが、ちょっと大げさですが、とてもリラックスする脳内物質が盛んに分泌されているような感じをもちました。藤の間の木漏れ日がまた優しく、さらに拍車をかけたのかもしれません。まだ満開ではないのにです。 |
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夕方からライトアップするというので、時間つぶしに園内のあちこちを散策していたのですが、そのたびに他の路を通らず、この白藤のトンネルを何度も往復しました。
案内板によると、1997年に25本の藤を両側に植え、長さは約80メートルに及び、花房は50センチメートルだそうです。
薄紫の藤の花も見事ですが、この白色の藤がトンネル内に花開く様は、「甘く、やさしい香りに包まれ、美しい純白の世界は、この世のものとは思えぬほどの美しさと言われています」と案内書きにもありました。 |
次にG「きばな藤のトンネル」に向かいました。きばな藤は最も大きな花と長い花房を兼ね備えた花とありましたが、残念ながらまだ時期的に早く、ほとんど咲いていませんでした。
園内には藤以外の花も多く、見るものすべてが美しく、高いデザインセンスがうかがえます。園庭や花の手入れをしている庭師の方や、職員さん(?)の姿をあちらこちらで見かけました。納得です。 |
あと数時間で園内がライトアップされるので、食事をし、売店で買い物をしたりして時間をつぶしました。またこの日はどこの局かわかりませんが、TVの撮影もありました。 |
H「ツツジの丘」のライトアップ |
I「八重藤棚」から「モネの池」と「大藤」の眺め |
I「八重藤」のライトアップ |
今回の足利フラワーパークを散策してみての印象は、今まで見てきたパークより頭ひとつ抜き出ているという感をもちました。売店も休憩場所も多く、どこで休んでも落ち着ける空間があり、季節をずらしてもう一度訪れてみようと思いました。入場料1500円の価値は十分にあると思います。
ただ、園を出たのが8時近くだったので、田んぼの中の臨時駐車場に向かうとき、分かれ道が分かりづらく、案内板が設置されていれば満点でした。 |
足利フラワーパーク
●開園時間
・AM9:00〜PM6:00 ・1月〜2月(AM10:00〜PM5:00)
●入園料
・花の咲き具合や、季節によって料金が変動しますので、お出かけの前に
確認をとることをお奨めします。
●場所
・住所・栃木県足利市迫間長607
・TEL. 0284-91-4939 FAX. 0284-91-4587
●交通・アクセス
・東北自動車道より
佐野藤岡ICより、国道50号前橋・足利方面進行 (約15分)
・関越自動車道より
高崎ICより、国道50号前橋・足利・小山方面進行 (約80分)
・北関東自動車道より
太田桐生ICより、国道122号線経由、国道50号、足利・小山方面進行
(約20分)
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