〜 10月2日の花 オミナエシ(女郎花) 〜
花言葉 |
深い愛・やさしさ・純真・親切・美人・はかない恋・忍耐・心づくし・約束を守る |
別名 |
オミナメシ・アワバナ・ハイショウ・パトリニア・アワゴメバナ |
科・属名 |
オミナエシ科・オミナエシ(パトリニア)属 |
原産地 |
日本・東アジア原産 |
状態 |
耐寒性多年草 |
...........花言葉の伝説と由来・特徴.........
オミナエシは日本から朝鮮半島などに自生し、草丈が1m以上になる耐寒性多年草です。「万葉集」では山上憶良が秋の七草の一つとして数え上げ、また「紫式部日記」にもこの花を愛でる記述があり、古くから詩歌や絵画などに登場して親しまれてきました。
夏から秋にかけて頼りなげに高く伸びた茎に、2〜3ミリの粟粒のような黄色の小花(写真右上)をたくさんつけます。葉は複葉で対生し先が尖って裂片しています。
園芸品種がいくつかあり、矮性の「タマガワオミナエシ」、葉に斑のある「フイリオミナエシ」、早生の「ハヤザキオミナエシ」などがあります。つつましげで美しい草姿はわびやさびを愛する日本人に好まれ、庭植えや鉢植え、生け花、茶花、アレンジなどによく利用されています。草丈は60〜100cmで、開花期は6〜10月頃です。画像は「オミナエシの葉芽(写真右2番目)」、「オミナエシの実(写真右下)」です。
属名の「パトリニア(Patrinia)」は、フランスの植物学者「E. L. M. Patrin」の名にちなみます。和名の「オミナエシ」は「女郎花」と書き、遊郭の女郎を思わせますが、黄色い小粒の花が昔は女性の食べ物とされていた粟飯に似ていることから、「女飯(ヲミナヘシ)」といわれ、それが転じてオミナエシとなったといわれます。
他にも「女植(おみなうえし)」の略や、「おみな」は(女)、「へし」は(なるべし)で花姿が女性を連想させるからとする説、あるいは女性の美しさより勝る意とし、「ヲミナヘシ(おみな圧し、おみな減し)」とするなどの諸説があります。別名は黄色の小花が集まって咲く様子が粟に似ていることから「アワバナ(粟花)」、「アワゴメバナ(粟米花)」とも呼ばれます。
また根を煎じたものは漢名の「ハイショウ(敗醤)」と呼ばれ、浄血を促す作用があるとされます。また単独では使用しませんが、利尿や解熱、解毒作用などに用いられています。英名は「Patrinia(パトリニア)」です。 |
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...........花の栽培.........
植えつけ適期は11月〜翌年の3月で、日当たりと水はけのよい場所に、適度な湿り気をのある土壌に植えつけます。とても丈夫で育ちやすく、肥料も植えつけ時に緩効性化成肥料を施すだけで、追肥の必要もありません。与える場合は、花後に油粕、骨粉などを少量与えます。
7〜8月頃に摘芯すると草丈もコンパクトになり、よく分枝するので花つきもよくなります。鉢植えの場合は水を切らさないように、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。植え替えは3月中旬頃で、赤玉土、鹿沼土の混合用土を用います。 |
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