〜 10月7日の花 シュウメイギク(秋明菊) 〜
花言葉 |
忍耐・淡い思い・薄れゆく愛・利益・多感なとき・耐え忍ぶ恋 |
別名 |
キブネギク・ジャパニーズアネモネ |
科・属名 |
キンポウゲ科・アネモネ(イチリンソウ)属 |
原産地 |
中国原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
シュウメイギクは中国原産の耐寒性多年草で、江戸時代に中国から渡来し栽培されてきました。現在では野生化し、北海道を除く全国各地に自生しています。現在の園芸品種は「シュウメイギク」に「タイワンシュウメイギク」を交配して、ヨーロッパで品種改良されたものです。
花はキクに似てシュウメイギクと名づけられていますが、キク科ではなくキンポウゲ科でアネモネの仲間です。地下茎で増える50〜80pの大型の多年草で、花茎を長くのばして、花径5〜7cmの楚々とした風情のある花を咲かせます。
キンポウゲ科によく見られる特徴ですが、花弁はなく、20〜30枚の萼片が花弁状に発達し、基本の八重咲きと、一重咲きのそれぞれにピンク・白・紅色などがあります。花(萼片)の中心には丸い雌しべと金色の輪のような雄しべ(写真右2番目と右下)が引き立っています。暑さに弱く西日や乾燥を嫌いますが、寒さには強く冬の戸外でも育ちます。
気品のある和風のイメージがあるので、生け花や茶花、庭の植え込みや、また草丈が30cmほどの小型の園芸種もあり、コンテナで楽しむことができます。草丈は50〜100cm。開花期は9〜10月で鉢の市販期は8〜10月、苗は3〜4月頃です。
属名の「アネモネ(Anemone)」は、ギリシャ語の「anemos(風)」の意で、暖かい風の吹くころに咲く花からとされます。和名は、秋にキクに似た明るい花を咲かせることから「シュウメイギク(秋明菊、秋冥菊)」です。
京都近郊の貴船地方に見事な群生が見られることから「キブネギク(貴船菊)」、または「ギブネボタン(貴船牡丹)」の別名もあります。漢名は「秋牡丹」。英名は「Japanese anemone(ジャパニーズアネモネ)」です。 |
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...........花の栽培.........
日当たりのよいところから明るい日陰まで育ちます。土壌に腐葉土を多めにすき込み、基準量の緩効性粒状肥料を混ぜ、株間20〜30pで植えつけます。湿り気を好み乾燥を嫌うため、乾燥の強い夏は毎日水やりをしますが、蒸れやすいので、朝か夕方にします。
追肥は生育初期と花後に与え、来年伸びてくる芽を太らせます。株分けは3年に1回を目安に3月に掘り上げ、根の状態を確かめて2〜3芽ずつに分けます。性質は強健で、根茎を伸ばした先端から新芽が伸びてよく植え広がります。 |
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