〜 10月9日の花 ホトトギス(杜鵑草) 〜
花言葉 |
永遠にあなたのもの・秘めた意志・秘めた恋・恥ずかしがりや・永遠の若さ |
別名 |
ユテンソウ・ジャパニーズ トードリリー |
科・属名 |
ユリ科・ホトトギス(トリキルティス)属 |
原産地 |
日本・台湾・朝鮮半島・中国南部原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ホトトギスは日本、台湾、朝鮮半島、中国南部に約20種が分布している耐寒性多年草です。日本には10種が自生し、観賞用に栽培されています。日本の野生種には花が上向きにつく「ホトトギス形」と下向きで釣鐘状につく「ジョウロウホトトギス形」があり、いずれも野趣あふれる日本の代表的な山野草のひとつです。
地下に短い根茎があり、葉の根元には並べたような葉が2列に互生し、茎頂と葉の付け根に2〜3個ずつ花を付けます。山林や崖などの湿った場所に生え、6枚の花びらはそれぞれが離れたところから出ていて、花は先端から開花して垂れ下がるようにして咲きます。春に出た芽は夏の間にぐんぐんと伸ばし、秋には大きな繁みとなります。花色は赤紫のほか、赤・ピンク・黄・オレンジ・青・白などがあります。
仲間には白地に紫の斑点が入り、花は上向きで花びらが強く反り返る「ヤマホトトギス(山杜鵑草)」、花びらが水平に開き、白地に紫斑点の「ヤマジノホトトギス(山路杜鵑草)」、台湾原産で青紫の花を咲かせ、多くの品種を作出している「タイワンホトトギス(台湾杜鵑草)」、茎は立ち硬毛があり、黄色に紫の斑点のある花を咲かせる「キバナノホトトギス(黄花杜鵑草)」、茎は毛が少なく下垂して釣鐘状の花を咲かせる「キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)」などがあります。
そのほかにも、呼んで字の如く基部の茎が突き抜けている「キバナノツキヌキホトトギス」、基部の片側が耳状の「ジョウロウホトトギス」、茎先に花が群がって咲く「サガミジョウロウホトトギス」、花びらに斑点がない「タカクマホトトギス」、キバナホトトギスの矮性型「チャボホトトギス」、早咲きで7月頃に開花する「タマガワホトトギス」などがあります。「参考資料:山野草大百科(講談社)」
鳥のホトトギスは、古くは霊長とされていたのでこの花も格調高い特別な花とされ、盛んに茶花や生け花に利用されています。草丈は50〜80p。花期は9〜10月で鉢の市販期は9〜10月、苗は5月頃です。画像は「シンノアキゾラ(写真左)」、「ヒコボシ(写真右上)」、「ダルマホトトギス(写真右3番目)」、「セイホウ(写真右下)」、「ユウヅキ(写真右2番目)」です。
属名の「トリキルティス(tricyrtis)」は、ギリシャ語の「treis(3つ)」と「 kyrtos(曲)」という意で、この花の基部が曲がって3つの距があることに由来します。和名は、紫の斑点が鳥のホトトギスの胸毛と似ているため「ホトトギス(杜鵑草)」と名づけられました。また花に油が垂れたような斑点があることから、別名は漢名の「ユテンソウ(油点草)」とも呼ばれています。英名は「Japanese toadlily(ジャパニーズ・トードリリー)」です。 |
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...........花の栽培.........
庭植えは春に日が当り、夏は半日陰なる場所を選びます。腐葉土を多めにすき込み、株間20pで植えつけます。肥料は春と秋の2回、有機質の固形肥料を少なめに施します。乾燥させると下葉が枯れるので夏は水を充分に与え、葉の裏にも水をかけてハダニの予防をします。
春先に株分けをして植え替えるとよく、腐った古株の根を取り新芽を分けて植えます。5月〜6月頃に摘芯すると丈を低く抑えることができます。 |
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