〜 10月11日の花 ミソハギ(禊萩) 〜
花言葉 |
切ないほどの愛・慈悲・意思の固さ・愛の悲しみ・悲哀・純愛・みそぎ |
別名 |
ボンバナ・ショリョウバナ・センクツサイ |
科・属名 |
ミソハギ科・ミソハギ(リトルム)属 |
原産地 |
日本・朝鮮半島原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ミソハギは日本の本州〜九州、および朝鮮半島に分布し、山野の湿地などに群生する耐寒性多年草です。日本には「ミソハギ」、やや大型の「エゾミソハギ」の2種が自生しています。お盆の花として知られ、供花のイメージが強く、現在でも盆花として出回っています。
葉は小さく細長い披針形で対生しています。直立した茎の上部に花穂を長く伸ばしてごく小さな花を多数つけ、6弁花を咲かせます。花色は濃紫紅で、園芸品種の中にはピンク色の大車輪や花穂の長いもの、葉の綿毛の多いものなどがあります。
主に水辺や湿地に自生していますが、日なたでも半日蔭でもよく育つので花壇やナチュラルガーデンに利用され、群植させると和洋どちらのガーデンにもよくなじみます。高さ1.5〜2m。開花期は7〜10月、鉢の市販期は5月頃、苗は3月と9〜10月頃です。画像はミソハギの実(写真右3番目)です。
属名の『Lythrum「リトルム(リスラムとも)」』は、ギリシャ語の「lythron(血)」という意で、血のような花色からといわれます。和名は仏さまに供える禊ぎの花なので「ミソハギ(禊萩)」で、「ミソギハギ」の略とされます。あるいは溝など水辺に生える花から「ミゾハギ(溝萩)」ともいわれます。
また催事などに用いられることが多いため、その関係の呼名が豊富で、旧歴のお盆のころ開花するので『盂蘭盆会「うらぼんえ」(陰暦の7月15日に祖先の霊を供養する、日本古来の宗教行事)』として、墓前に供える花なので「ボンバナ(盆花)」、精霊祭りに欠かせない花から「ショウリョウバナ(精霊花)」、あるいは「ミズカケグサ(水掛草)」等など、お盆にはこの花穂を水に浸して添え物や御器をを清めたことから付けられた名前です。また生薬名としては漢名の「千屈菜(せんくつさい)」があります。 |
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...........花の栽培.........
日当たりのよい湿地に生えるので、水もちのよい土で育てます。春か秋に苗を植えつけ、込み合わない程度に間引きます。水やりは、春〜秋は土の表面が常に湿っている状態がよく、冬は土の表面が乾いたら与えます。3年くらいは植えたままにすると自然にまとまります。
施肥はほとんど必要なく、3年に1回の割合で株分けします。初夏に挿し芽をすると、秋に30pほどの高さで開花します。屋外で越冬可能です。 |
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