〜 10月17日の花 ムラサキシキブ(紫式部) 〜
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コムラサキの花 |
コムラサキの実 |
ムラサキシキブの実 |
花言葉 |
聡明・上品・愛され上手・知性・賢さ |
別名 |
ミムラサキ・コムラサキ・コメゴメ |
科・属名 |
クマツヅラ科・ムラサキシキブ(カリカルパ)属 |
原産地 |
日本・中国・朝鮮原産 |
状態 |
落葉低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ムラサキシキブは日本や中国、朝鮮半島の原産で、日本の北海道南部以南の山野に広く分布する落葉広葉樹・低木です。栽培されているのは『ムラサキシキブ「C・ヤポニカ」(写真左)』と『コムラサキ「C・ディコトマ」(写真右2番目と右下)』です。一般的に見られるのは、実付きがよく美しいため、庭木や公園などに植えられているのは後者の栽培品種です。
ムラサキシキブは樹高は1〜3m、葉は対生して楕円形で鋸歯があります。コムラサキより葉も実も大きく、6〜7月頃に淡紫の小さな花を葉腋に多数付かせ、10〜11月頃に美しい紫色の実を付けます。ただ園芸店で売られている鉢物の大部分はコムラサキだとされ、ムラサキシキブの鉢植えでは実が付きにくいとされます。
コムラサキの樹高は1〜2m、6〜8月頃に、先が4つに裂けた釣鐘状の小さな淡紫の小花(写真右上)を多数咲かせ、ほんのりとした香りがあります。9〜12月には、全体に小ぶりながら色の濃い5〜6oの実のすべてが、葉の上側にびっしりと並んで付きます(写真右2番目)。どちらも観賞するのは花よりもこの実をつけている姿で、花も終わり、落葉後に深い紫色の実だけを付けている姿は優美な美しさがあります。紫色の実がつく植物は珍しいので花材としても重宝されています。このほかに白い実を付ける『シロシキブ「白式部」(写真右3番目)』もあります。
属名の「カリカルパ(Callicarpa)」はギリシャ語の「Callosと、carpos(美しい果実)」という意で、花よりも紫紅の実の美しさによるとされます。和名の「ムラサキシキブ」は、この気品ある実を平安時代の源氏物語の作者である「紫式部」に例えたとされます。もともとは『ムラサキシキミ「紫重実、紫敷き実(シキミは重る実の意)」』と呼ばれていたのがムラサキシキブになったとの説もあります。
別名は「コシキブ(小式部)」、また江戸時代には紫の実を多く付けることから「ミムラサキ(実紫)」として流通していました。英名は「Japanese beauty berry(ジャパニーズ・ビューティーベリー)」です。 |
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...........花の栽培.........
日当たりや半日陰の場所と、保水力のある肥えた土が適します。水は表土が乾いたらたっぷりと与え、2月と8月の下旬に、緩効性化成肥料を株元に施します。剪定は2月〜3月までに終わらせます。
いらない枝を付け根から間引いて植え替えます。暑さ、寒さに強い植物ですが、土の乾燥に弱く、水切れさせると葉が枯れてくるので気をつけます。 |
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