〜 10月23日の花 モミジ(紅葉・楓) 〜
花言葉 |
調和・美しい変化・遠慮・隠栖・約束・自制・謹慎・隠退・大切な思い出・保存 |
別名 |
カエデ・イロハカエデ・タカオカエデ・ヤマモミジ・オオモミジ |
科・属名 |
カエデ科・カエデ(アケル)属 |
原産地 |
中国・朝鮮・日本原産 |
状態 |
落葉高木 |
...........花のいわれ・特徴.........
モミジ(カエデ)は北半球の温帯を中心に約160種、日本には26種が分布している落葉低木です。新緑・夏の緑陰・落葉後の梢の繊細など、四季折々に変化する日本の代表庭木です。江戸時代にはカエデの品種改良が盛んに行われ、さまざまな形や葉色などが作出されました。
主に「イロハモミジ(イロハカエデ)」、「イタヤカエデ」などが知られ、また切れ込みが7〜9裂の「オオモミジ」、大型で切れ込みが9〜13裂の「ハウチハカエデ」、日本海側に多い「ヤマモミジ」などがあります。その他「クスノハカエデ」、「チドリノキ」、「ミツデカエデ」、「メグスリノキ」などがあり、日本全国にはカエデの名所が各地にあり多くの人出で賑わいます。
モミジは特定の木を指す名称ではなく紅葉するものの総称でしたが、とくに美しいカエデ類の紅葉を指すようになったとされます。秋の葉色の美しさを表す言葉として紅葉と書いてモミジと読ませるほどで、カエデ、モミジと名称が違っていても植物学上は同じカエデ科の樹木です。ただ園芸の世界では、裂片の深くて多いものをモミジと称し、それ以外のものをカエデとして区別するそうです。
モミジは4月から5月ごろに葉が出るとすぐに暗赤色の小さな花を咲かせ(写真右3番目)、秋に黄や赤にと鮮やかに紅葉(写真左)します。その後実が2つの翼を持つ(写真右下)翼果となります。紅葉の美しいのはイロハモミジ(カエデ)で、紅葉は北国からスタートして南下しますが、この紅葉前線はイロハモミジの紅葉を指すことでよく知られています。また日本の山野でよくみられるのがイタヤカエデで、秋には紅葉ではなくみごとな黄葉となります。樹高は10〜15m。花期は4〜5月で紅葉は10〜12月、実熟期は10月頃です。
属名の「アケル(Acer)」はラテン語の「acer(鋭い・裂ける)」の意で、葉が尖って切れ込んでいることが由来です。またカナダ産のサトウカエデの樹腋からとったものがメープルシロップなので、英語では「ジャパニーズメープル(Japanes maple)」と呼ばれています。ちなみにカナダではこの葉を国章としています。
「モミジ(紅葉)」の語源は、赤や黄の色をもみだすように色づくことから「もみず木」で、古くは秋に色づく様子を「もみづ、もみつ(紅葉つ、黄葉つ)」と呼び、それが転じて「もみじ」になったといわれます。「イロハカエデ(伊呂波楓)」とは蛙の手という意味で、葉の切れ目が七つに分かれ(実際は5〜7裂)「いろはにほへと」と数えられるからだとされます。また万葉集には蛙の手に例えた「かへるで」という呼名が載っていますが、これが訛って「カエデ」になったともいわれます。
別名では、紅葉の名所である京都の高尾にはイロハカエデが多いことから「タカオカエデ(高尾楓)」とも呼ばれています。また「イタヤカエデ(板屋楓)」は、葉が密生しているため枝の下にいると雨よけになり、板で葺いた屋根のようだからこの名がつけられたとされます。別名では「トキワカエデ(常盤楓)」、「ツタモミジ(蔦紅葉)」と呼ばれます。 |
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...........花の栽培.........
植えつけは落葉中の11月〜1月が適期で、水はけのよい肥沃地と日当たりを好みますが、強い直射日光に当たると、葉が日焼けしてきれいな紅葉にならないため、午前中に日が当たる場所や明るい日陰に置きます。
紅葉させるためには窒素過多にならないよう注意し、5月と9月に化成肥料を施します。剪定は自然な樹形をくずさないように、12月〜1月に不要な枝を切る程度にし、1月までに剪定を終わらせるようにします。 |
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