〜 10月27日の花 オリーブ(オリーブの木) 〜
花言葉 |
平和・安らぎ・知恵・勝利 |
別名 |
オイレフ・オリーブの木 |
科・属名 |
モクセイ科・オリーブ属 |
原産地 |
地中海沿岸・北アフリカ・西アジア原産 |
状態 |
常緑低木〜高木 |
...........花のいわれ・特徴.........
オリーブは小アジア、地中海沿岸地方原産の常緑高木で、紀元前3000年頃からメソポタミアで栽培されていたとされます。日本には1860年代に渡来し、瀬戸内海の小豆島や岡山県で栽培されています(オリーブの実はスペイン国王から秀吉に一樽贈られた記録があるとされます)。
葉は細く先が尖った楕円形で、表面は光沢のある濃緑で裏面はより銀白色を帯び、十字形について対生します。花は芳香をもち、初夏にモクセイに似た白色〜黄白色の4弁花の地味な花(写真右上)を咲かせます。品種により形が異なりますが、10〜11月頃完熟して黒紫色になります。オリーブは、この特異な葉の形や色彩を観賞します。ただし、自分の花粉では実を結ばない(自家不結実性)ので、異品種を2種以上揃える必要があります。
食用としてのオリーブは、青い実「グリーンオリーブ(写真右2番目)」や、熟果「ブラックオリーブ(写真右下)」は塩浸けにしてサラダやオードブル等(写真左)に用います。また完熟果はコレステロール値を下げるオレイン酸やリノール酸、リノレン酸を含み、オリーブオイルとして広く料理に使われ、葉はハーブティーとして利用されています。樹形も美しく生長も早く、樹齢千年でも実が付くといわれ、関東以南では葉色の明るい庭木として人気があります。樹高は6〜10m。主な開花期は5〜7月、実の収穫は10〜11月頃で市販期は通年です。
名前の「オリーブ(Olive)」はギリシャ語の『elaifa「エライア(油)」』という意ですが、これががラテン語の『oliva「オリーヴァ(オリーブ)」』になったとされます。聖書の創世記よれば、人間の犯したおびただしい罪に神が怒り、この地上に大洪水という罰を下し、神の眼に正しき者とした映ったノアとその家族のみは救われ、方舟にとどまり、水がひくのを待っていたとき、洪水がひいたことを知らせに来たハトがくわえていたのがオリーブの枝でした。以来、オリーブは平和と友情のシンボルになったとされます。
旧約聖書やギリシア神話(下記に記載)には平和や勇気の象徴として登場し、現在でも、オリンピックでの最高栄誉者にはオリーブの冠が与えられています。またヨーロッパではこの木の小枝を玄関に飾ると魔除けになるとの言い伝えもあります。オリーブは、地中海沿岸地域や中近東に成立した文化に於いてきわめて重要な意味を持ち、多くの象徴的意味を担い、美術作品のモチーフとして用いられてきました。和名は「オリーブの木」、英名は「Olive(オリーブ) 」です。別名は「オイレフ、またはオレーフ、オレフ)」です。 |
ギリシャ神話
その昔、ある都市の権利をめぐって、海の神ポセイドンと知性の女神アテナが争いました。天上の神々は「人間にもっとも役立つものを創造したものにその都市を与えよう」と宣言しました。ポセイドンは三つ又のほこで地面を打ち、平和と多産のシンボルとして馬を作りだし、アテナは力と勇気のシンボルとしてオリーブを作りました。
結果は僅差でアテナに軍配があがり、その都市はアテナのものとなり、アテナイと名付けられ、アクアポリスの丘にはアテナが祀られたのです。以来、アテナの祭りには勝者にオリーブの冠が与えられるようになりました。
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...........花の栽培.........
乾燥地帯の植物ですが、日当たりと水はけをよくすれば、さして土質を選びません。関東以西では一年中、戸外に置いても大丈夫ですが、関東以北では、冬は雪や霜が直接当たらないところに置きます。
庭植えの場合は大きめの穴に堆肥や腐葉土を多めにすき込み、苗をポットから抜いて根土ごと植えつけ、水やりします。鉢植えの場合は、表面の土が乾いてから与えます。伸びすぎた枝は根元から切り取り、込み入った枝や徒長枝などを整理して風通しをよくしておきます。
肥料は毎年2月頃に、配合肥料を200〜300gほど根回りに施します。殖やし方は種子をまくか、若い枝の先端を10pほど切って挿し木をします。 |
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