〜 10月30日の花 サザンカ 〜(山茶花) 〜
花言葉(白) |
理想の恋・愛敬・ひたむきな愛・あなたは私の愛を退ける |
花言葉(赤・桃) |
謙譲・無垢・謙遜・あなたがもっとも美しい・永遠の愛 |
別名 |
ヒメツバキ・イワハナビ・ヤブサザンカ・サザンカ カメリア |
科・属名 |
ツバキ科・ツバキ(カメリア)属 |
原産地 |
日本原産 |
状態 |
常緑小高木 |
...........花のいわれ・特徴.........
サザンカは日本原産で、本州南部、四国西南部、九州に分布する常緑小高木です。江戸時代に長崎、出島のオランダ商館に来ていたドイツの植物学者ツンベルクがサザンカを持ち帰り世界に広め、サザンカの和名がそのまま学名となりました。
江戸時代には多くの品種が栽培され、多くの名花を作出しました。現在では300種以上にも及びます。花径12cmほどの上品な花で、完全に開く平咲きで、その多くはサクラのように花先が切れています。「サザンカ(山茶花)」系の他、仲間には冬に咲く「カンツバキ(寒椿)」系、冬から春に咲く「ハルサザンカ(春山茶花)」系、「ユチャ(油茶)」系などがあり、開花時期によって異なっています。
その控えめで寂しげな風情は、日本人にとってはどこか郷愁を感じさせる花であり、童謡にも歌われて親しまれ、日本の園芸文化には欠かせない花木です。枝先に5〜7弁の花を開き、自生種は白の一重咲き(写真左)ですが、園芸品種には白からピンク、濃赤、淡赤、ぼかし、八重、半八重、縁が紅色になるもの、香りのあるものもあり、バリエーションが豊富です。
よくツバキと間違えられますが、サザンカの葉はギザギザとした小型で、新梢には毛があり、花弁は1枚1枚離れ、花にほのかな甘い香りがあります。またツバキは花がまるまる落ちるのに対し、サザンカは花びらがヒラヒラと舞い落ちます。花期もツバキは、カンツバキ以外は春先に咲きますが、サザンカは晩秋から冬にかけて咲きます。
またサザンカは葉に香りがあるため若芽を摘んでお茶として、また種からとれる良質の油も古くから利用れてきました。暖地ならどこでも栽培可能で、庭園や庭木、生け垣などに植栽されています。ちなみにツバキもサザンカもチャドクガ(茶毒蛾)という毛虫が年に2回、6月と10月に発生します。私もうっかり毒針に触れたことがありますが、激しい痒みが長期間続いて一度で懲りました。
樹高は3〜5m。開花期は10〜翌1月で鉢の市販期は8〜11月頃です。画像は『ムレコチョウ「群小蝶」(写真右3番目)』、『アキヅキ「秋月」(写真右2番目)』、『アゲハチョウ「揚羽蝶」(写真右下)』です。
属名の「カメリア(Camellia)」は、18世紀の中頃にツバキをヨーロッパに持ち帰った宣教師「G.Kamell(カメル)」の名からとされます。サザンカの名前は、漢名を「山茶(さんさ)」といい、山に生えている茶花ということで「山茶花(さんさか、さんざくゎ)」から「サザンカ」になったとされます。別名は「ヒメツバキ(姫椿)」、「イワハナビ(岩花火)」、「ヤブサザンカ(藪山茶花)」です。英名は「Sasanqua camellia(サザンカ カメリア)」です。
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...........花の栽培.........
耐陰性もかなりあるので日陰でも育ちますが、日当たりのよい方がよく育ちます。植えつけは4月下旬から5月、9月〜10月中旬が最適です。
植え穴に堆肥や腐葉土をすき込みますが、植え付け用土が違うことを嫌うので、根鉢の土を一まわりほど付けて植えつけた方が安全です。植えつけ後は支柱を立て、十分に水やりをします。肥料は2月と9月にリン酸成分の多い化成肥料を株元に施します。
剪定は花後すぐに行い、開花した枝に3〜4芽残して切り戻し、強く刈り込みたい場合は、3月下旬〜4月上旬に行います。 |
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