~ 11月1日の花 ガマズミ(莢蒾) ~
花言葉 |
私を無視しないで・結合・未来・恋のあせり・愛は強し |
別名 |
ヨウゾメ・ヨツズミ・アラゲガマズミ |
科・属名 |
スイカズラ科・ガマズミ(ビバーナム、ウィブルヌム)属 |
原産地 |
日本・朝鮮半島・中国中部 |
状態 |
落葉、または常緑低木 |
...........花言葉の伝説と由来・特徴.........
ガマズミは日本、朝鮮半島、中国中部原産の落葉低木です。日本の山野でよく見られ、アジサイに似た感じの美しい花です。卵形の8~14㎝ほどの大きな葉が2枚向き合い、葉には毛が多く鋸葉をもち、秋には美しく紅葉します。
新緑の頃に5㎜ほどの白い小花が木全体の枝先に傘状に付き、10月頃には赤く熟した小豆大の実(写真右上と右3番目)が美しく、花よりも観賞価値があります。ほかに実が黄色に熟す「キミノガマズミ(黄実莢蒾)」、山地に自生する『ミヤマガマズミ「深山莢蒾」(写真右2番目)』、小葉で葉の両面には特徴的な星状毛が密生し、春に花を咲かせる『コバノガマズミ「小葉莢蒾」(写真左)』などの品種もあります。
ガマズミの枝は柔軟性があり折れにくく丈夫なので、昔は杖や輪カンジキの材料として用いられていました。秋を表現する生け花の花材としてよく利用され、またこの赤い実は、古くから漬物の天然着色料として使用されたり、焼酎に漬け込んで果実酒として用いられています。樹高は3m前後。開花期は5~6月で実熟期は10月頃です。
属名の「Viburunum(ビバーナム、またはウィブルヌム)」は、ラテン語のガマズミの古名に由来します。英名は「Japanese bush cranberry(ジャパニーズ ブッシュ クランベリー)」です。和名の「ガマズミ(莢蒾)」の由来には諸説があり、この植物の実に酸味があることから「噛み酢実」が転訛したという説や、古くは鍬の柄に使用していたことで「鎌の柄」から「ガマ」と、ズミは染めに使用する意で、この実を染料として使用していたことから「ガマズミ」になったという説があります。
または漢名の「莢蒾(きょうめい)」が「カメ」から「ガマ」に訛ったという説、あるいは山の神の贈り物としてマタギから「カミツミ(神つ実)」と呼ばれたことが語源とする説、また赤く輝く実という意の「カガツミ」が変化したものとする説などがあります。
別名は「アラゲガマズミ(荒毛莢蒾)」、また呼び名として、関東では「ヨツズミ、ヨツドメ」、東北は「ジュミ、ゾーミ」、また中部では「ヨーゾメ、カメガラ」、そして四国・九州地方では「ナベトーシ、イセビ」などと呼ばれます。細かい変化を含めると140以上あるとされ、各地域の生活に密着していたことが窺えます。 |
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...........花の栽培.........
日当たり、または半日陰の場所が適しています。2月下旬~3月上旬、または10~11月頃に、腐植質に富んだ土に腐葉土を混ぜ、植えつけます。植えつけ後は風などで倒れないように支柱で支えておきます。
肥料は2月頃に、株まわりに穴を掘り、腐葉土や堆肥を少量施します。剪定は自然樹形美しく、落葉期の不要な枝を取り除く程度にします。 |
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