〜 11月22日の花 ダイアンサス(撫子) 〜
花言葉 |
純粋な愛・無邪気・純愛・貞節・才能・いつも愛して・大胆・思慕・誘惑 |
別名 |
ナデシコ・セキチク・トコナツ・カワラナデシコ・ムシトリナデシコ・ヤマトナデシコ |
科・属名 |
ナデシコ科・ダイアンサス(ナデシコ)属 |
原産地 |
中国・ヨーロッパ原産 |
状態 |
一年草・多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ダイアンサスはヨーロッパ、地中海沿岸、アジア、アフリカ原産の多年草で、ダイアンサス属の仲間は世界に300種以上あると言われています。カーネーションや日本に自生するカワラナデシコなどもその仲間です。ダイアンサスという呼び名で出回っているのは、中国原産のセキチク類やヨーロッパ原産のビジョナデシコ、これらの変種や改良園芸品種などです。
『ムシトリナデシコ「虫取撫子」(写真右上)」は観賞用に栽培されていたものが野生化したヨーロッパ原産の帰化植物です。茎の節から粘液を分泌して小さな虫を付着させますが、食虫植物ではありません。高さ30cmの茎は直立して基部は茎を抱き、花は茎先に付く白、またはピンク色で小さな花を多数開きます。
『カワラナデシコ「河原撫子」(写真右4番目)』は明るい草原や河原などに生えている秋の七草の一つです。高さ30〜100cmで、茎は直立して基部は茎を抱きます。枝分かれした茎先に淡紅色の可憐な花を咲かせ、花弁は5枚、ふちの先が糸状に深く裂けます。薬用植物として種子を煎じ、利尿や月経不順にも利用されます。
『ハマナデシコ「浜撫子」(写真右2番目)」は海岸に生育する高さ15〜50cmの多年草で、葉は塩水に耐えられるように厚く丈夫で光沢があります。茎先に多数の紅紫色の花を密生させ、5枚の花弁はふちに細い歯牙があります。藤撫子、夏撫子とも呼ばれます。
『ヒゲナデシコ「髭撫子」(写真左)』は美女撫子、アメリカ撫子とも呼ばれ、先の尖った総苞が無数にあり、それが髭のように見えるのでこの名があります。ヨーロッパ原産で、花は集散花序に付き、赤紅いろやピンク、白、蛇の目入りなどがあります。
他にも「ムレナデシコ(群れ撫子)」や、珍しい黄花でナッピーの通称で出回る「ホタルナデシコ(蛍撫子)」のほかさまざまな品種群があります。多くの種類の中で、ナデシコと交配のテルスター系統は周年栽培が可能で、暖地では秋から開花株が見られます。草丈は15〜60cm。花期は4〜7月と10〜11月で鉢の市販期は3〜11月頃です。
属名の「ダイアンサス(Dianthus)」はギリシア語の『ダイオス「dios(神聖な)」』と『アントス「anthos(花)」』で、ギリシャ神話の最高神ゼウス(ダイオス)より、最高神の花、または神聖な花という意にちなみます。また和名の「ナデシコ(撫子)」は、撫でてあげたい子どものような可愛いらしさが語源とされます。
英名の「Pink(ピンク)」は「輝く目」の意をもち、少女がはにかんで頬をそめた色だといわれ、「ピンク」という色の名前はこの花の名前からつけられたそうです。また花びらの縁のギザギザがピンキングでカットしたようだから、あるいはキリスト教の聖霊降臨祭の「Pinkster」に由来するともされます。 |
|
...........花の栽培.........
水はけのよい土に植え、日光を好む性質なので日当たりのよい戸外で育てます。水やりは、土が乾いてから与え、肥料も控えめに施します。
株が密になると、蒸れたり株元への日当たりが悪くなるので、花がひと通り咲き終わったら、3分の1ほど切り戻し、株分けもできるだけこまめに行います。春と秋にヨウトムシが発生したら、スミチオン乳剤などを散布して早めに駆除します。 |
|