〜 11月23日の花 ピラカンサ(常盤山櫨子) 〜
花言葉 |
美しさはあなたの魅力・慈悲・防衛・燃ゆる想い・快活・愛嬌 |
別名 |
トキワサンザシ・タチバナモドキ・カキョク・ピラカンサス・ヒマラヤトキワサンザシ・ホソバノトキワサンザシ・カザンデマリ・インドトキワサンザシ |
科・属名 |
バラ科・ピラカンサ(トキワサンザシ)属 |
原産地 |
ヨーロッパ南部〜小アジア原産 |
状態 |
常緑低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ピラカンサ(またはピラカンタ)はヨーロッパ南部〜中近東、ヒマラヤ原産の常緑低木です。日本では主に「トキワサンザシ」やインド原産の「ヒマラヤトキワサンザシ(カザンデマリ)」、中国原産の「タチバナモドキ」の3種類がピラカンサと呼ばれて栽培されています。ピラカンサというと、多くはヨーロッパ南部原産のトキワサンザシを指すようです。
『トキワサンザシ「P・コッキネア」(写真左と右2番目)』は、葉が長さ2〜4cmの倒卵形で、先は丸くふちには細かい鋸歯があり、5〜6月頃にユキヤナギに似た5弁の、直径8oほどの小さな白い花(写真右上)をたくさん咲かせます。果実は直径6oのやや平たい球形で、晩秋から冬にかけて燃えるように真っ赤に熟します。
『タチバナモドキ「P・アングスティフォリア」(写真右3番目)』は中国原産で、葉が5〜6oの狭い長楕円形で鋸歯はありません。果実は直径5〜8oの平たい球形で、オレンジ系の実が枝がたわむほどに成ります。
「ヒマラヤトキワサンザシ「P・クレヌラタ」はヒマラヤ地方原産で、トキワサンザシよりも葉の幅が狭く、2〜5cmの長楕円形で鋸歯があります。花はやや大きく、果実も直径7〜8oと大きいのが特徴です。
いずれも耐寒性・耐暑性が強く、日本の気候条件下でよく育ちます。あふれるように咲くピラカンサの花や、枝もたわわに実る実、四季を通じて緑を保つので庭木や生け垣、鉢植えとして人気があります。またピラカンサの実はあまり小鳥たちに好まれず、他の木の実がなくなった最後に食べるので、その分観賞する期間が長くなり楽しめます。ただ棘が鋭いので扱いには注意が必要です。樹高は30cm〜5m。開花期は5〜6月、実の観賞期は10〜翌2月頃で鉢の市販期は9〜11月頃です。
属名の「ピラカンサ(Pyracantha)」はギリシア語の『pyro「ピル」(火)」と『akantha「アカンサ」(刺)」で、火のような赤い実と棘のある木によるとされます。英名「Firethorn(ファイアーソーン)」も、中国名の「カキョク(火棘)」も同じ意をもち、小さいながら枝を埋める鈴なりの実によります。
和名は「トキワサンザシ(常盤山査子、常盤山櫨子)」で、黄味がかった橙の実は「タチバナモドキ(橘擬)」で、別名「ホソバノトキワサンザシ」と呼ばれます。ただ同じ木に赤と黄の実を付けるもの(写真右下)もあり、区別しずらいところがあります。「ヒマラヤトキワサンザシ」の別名は「カザンデマリ」、または「インドトキワサンザシ」です。 |
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...........花の栽培.........
4〜5月上旬か9〜10月に、日当たりと水はけのよい場所で、肥沃な土に植えつけます。大きめの植え穴に堆肥を混ぜ、高植えにしたら腐葉土などでマルチングをします。
肥料は2月、油かすに骨粉を4割混ぜたものを施し、新芽が伸びる前の2〜3月に長く伸びた枝を切り戻し、不要な枝を切り落として樹形を整えます。梅雨の時期には新梢を切り戻しておきます。
ハマキムシ、カイガラムシ、アブラムシは発生しだいスミチオン乳剤や、アクテリック乳剤の1000倍液を散布します。 |
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