〜 11月29日の花 ツルニチニチソウ(蔓日々草) 〜
花言葉 |
優しい思い出・生涯の友情・幼馴染み |
別名 |
ツルギキョウ・ビンカ・グレーターペリウィンクル |
科・属名 |
キョウチクトウ科・ツルニチニチソウ(ビンカ)属 |
原産地 |
南ヨーロッパ・北アフリカ原産 |
状態 |
常緑つる性植物 |
...........花のいわれ・特徴.........
ツルニチニチソウは南ヨーロッパ〜北アフリカ原産の耐寒性の常緑つる性植物です。半日陰でもよく育つ強健な植物で、庭に植えると木質化した基部から多数の茎をだして地面を覆い、花の付いた茎だけが立ち上がります。
花をつけない茎は1m以上になりますが、花をつける茎は40〜50pどまりで、春先から初夏に咲く花は青紫や淡青、白花種の「V・ペリウインクル(写真上段中央)」などの5弁花をつけます。
葉は光沢があり美しく、常緑や葉に白い斑が入る変種、白や淡い黄白色の覆輪(写真左と右下)が入る品種もあります。日陰でも育てられ、乾燥にも強いことからウォールガーデンやグラウンドカバー、寄せ植え、ハンギングバスケットなどに使用され、また落葉樹の下草などにも利用されます。ただ寒冷地では常緑であっても冬には落葉します。
またツルニチニチソウは薬草としても用いられ、強壮剤、利尿薬のほか、花の付いた全草では傷薬や血糖降下薬として、煎液はうがいやのどの痛み、口内清浄に使われます。草丈は40〜100cm。主な開花期は4〜7月頃ですがほぼ周年花を咲かせ、観葉植物としても利用されています。鉢の市販期も通年です。
属名の「ビンカ(Vinca)」はラテン語の「vincire(しばる、巻きつける)」という意で、つる性で曲がりやすいこと、またはこのつるを用いて花輪を作っていたことからといわれます。和名はつるとつるが絡みあって毎日毎日花を咲かせることから「ツルニチニチソウ(蔓日々草)」、または「ツルギキョウ(蔓桔梗)」と呼ばれます。英名は「Greater periwinkle(グレーター ペリウィンクル)」、「Band plant(バンド プラント)です。
ヨーロッパでは、常緑で冬も枯れないことから不死のシンボルとして、またツルニチニチソウを身に付けると繁栄と幸福をもたらしてくれる、という古くからの言い伝えがあります。そのため別名も「大地のよろこび」、「魔女のすみれ」などと呼ばれるそうです。イタリアでは亡くなった子供をこのツルニチニチソウで飾ることから「死の花」とも呼ぶそうです。 |
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...........花の栽培.........
つるが多いコンパクトな苗、鉢ものを求め、水はけのよい土に植えつけます。夏は午後日蔭になる場所で、冬は霜の当たらない場所で管理します。肥料は元肥として緩効性肥料を1株につき10g程度与えます。
カイガラムシが発生したら古ハブラシなどでこすり落とします。日照不足が続くと斑が抜けることがありますので、その場合は日によく当ててやります。窒素肥料の与え過ぎにも気をつけます。 |
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