〜 12月3日の花 ヒヤシンス(風信子) 〜
花言葉(全般) |
変わらない愛情・控え目な愛・初恋のひたむきさ・思い出・遊戯・遊び |
花言葉(赤) |
私は悲しい・嫉妬 |
花言葉(青) |
不変の愛・貞節 |
花言葉(黄) |
勝負 |
別名 |
コモンヒアシンス・ニシキユリ |
花言葉(白) |
心静かな愛・控えめな愛らしさ |
科・属名 |
ユリ科・ヒヤシンス(ヒアキントス)属 |
花言葉(紫) |
悲哀 |
原産地 |
ギリシア・シリア・小アジア原産 |
花言葉(ピンク) |
スポーツ・ゲーム |
状態 |
球根類 |
...........花のいわれ・特徴.........
ヒヤシンス(ヒアシンス)はギリシャ、シリア、小アジア原産の球根植物です。16世紀にオランダ商人がヨーロッパに持ち帰り、オランダで改良を加えたダッチ・ヒヤシンスと、フランスで改良されたローマン・ヒヤシンスの系統に大別されます。ローマン系は育てやすいのですが花や花房が小さいため、ポピュラーなのはダッチ・ヒヤシンス系で、種類が豊富で大きな花が密につきます。
ヒヤシンス属には約30種あるとされていますが、園芸化されたのは「H・オリエンタリス」のみです。地下の鱗茎から厚くて細長い数枚の根生葉(写真右3番目)を出して、10〜30cmほどの太い茎先に、径3pほどの肉厚で、反り返った小さなベルのような小花が花房を形成します。花色は青紫や白、黄、ピンク・紅・紫と豊富で、一重咲や、少し分かりにくいですが八重咲きもあり、上品で甘い香りがとても印象的な花です。1球でも見応え十分ですが群植すると迫力満点で、また冬の室内園芸で水耕栽培としても人気があります。
ヒヤシンスが日本に渡来したのは江戸時代末期です。当時は「ニシキユリ(錦百合)」と呼ばれ珍重され、明治の頃にはヒヤシントと呼ばれ、当て字として「風信子、飛信子」と書いていました。現在でも「風信子」と書き、春の季語になっています。草丈は20〜40p。開花期は12〜翌5月で最盛期は2〜3月頃です。鉢の市販期は9〜翌3月、球根は10〜11月、苗は10月頃と翌1〜3月頃です。
属名の「ヒヤシンサス、ヒヤキントス(Hyacinthus)」は下記にある「ギリシャ神話」の美少年「ヒアキントス、ヒュアキントス(Hyakinthos)」の名前に因みます。花言葉もギリシア神話の悲劇的な話から「悲哀」、またヒヤキントスが円盤投げに興じていたことにちなみ、スポーツ・ゲーム・勝負と付いています。英名は「Common
hyacinth(コモン ヒヤシンス)」です。 |
ギリシャ神話
ギリシア神話の美少年ヒアキントスは、太陽神アポロンと西風神ゼフィロスに愛されていました。ある日、アポロンとヒアキントスの二人が楽しげに円盤投げに興じていたのを見た西風神ゼフィロスは、以前からヒアキントスがアポロンの方を好ましく思っていたことを知っていたので深く嫉妬しました。ゼフィロスは大風を吹かせて、円盤が飛ばすはずの軌道をそらしたため、円盤はヒアキントスの頭にあたり、額は割れ、彼は息絶えました。ヒアキントスの血がしたたり落ちたとき、血に染まった草の間から1本の悲しげな美しい紫色の花が咲きました。それがヒヤシンス。そのためヒヤシンスの花弁には「AL,AL(ああ、悲しいという意)」という文字が刻まれているのだとされます。
『(注)現在のヒヤシンスとされる植物には証拠とされる(AL,AL)文字は見当たらないため、アイリス説、ヒエンソウ説、グラジオラス説、マルタゴン・リリー説などがあり特定されてはいない。「花ことばー起源と歴史ー(八坂書房)」より。』 |
|
|
...........花の栽培.........
10〜11月頃に、5号鉢なら1球を目安に、球根がぎりぎり隠れるくらいの深さに植えます。土は赤玉土5、腐葉土2、川砂3ぐらいの割合で水はけのよい土に植えます。日当たりのよい場所で管理し、水やりは植え付け後はたっぷりと与え、その後は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
冬は寒さに充分当ててから室内に取り込みます。花が終わったら花茎を切り取り、葉が枯れる6月頃に掘り上げ、ネットなどに入れ、風通しの良い日陰に吊るしておきます。 |
|