〜 12月5日の花 パンジー(三色菫) 〜
花言葉 |
私を想ってください・物思い・思想・愛の使者・平穏・純愛・片思い・思慮ぶかさ |
別名 |
サンシキスミレ・コチョウソウ・ユウチョウカ |
科・属名 |
スミレ科・スミレ(ビオラ)属 |
原産地 |
ヨーロッパ・北アメリカ原産 |
状態 |
一年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
パンジーはヨーロッパ、北アメリカ原産の宿根草(一年草扱い)で、1813年頃、イギリスで野生のサンシキスミレとその他の2種を交配させて生まれたのが始まりです。その後ヨーロッパ中に広まり、さらに改良が重ねられ、日本には1864年頃に渡来したといわれます。
主にパンジーと呼ばれているのは「ビオラ・トリコロール」を親として、数種の原種との交配から作られた園芸品種群で、スミレ科の中では一番花が大きく最も進化したグループです。花色も3色散りばめているのも特徴です。また、原種に近い小輪種(花の直径が3cm以下)は「ビオラ」と呼び分けていますが、厳密な違いはありません。
パンジーは花径10センチ以上もある超巨大輪やユニークな色の大輪種などが出回り、現在も毎年のように新品種が作成され、花の大きさや形・花色ともに華やかです。花色は淡紫、濃青、赤、オレンジ、白、黄、複色、覆輪、底白、斑入りなどがあり、また花色が赤ならば、鮮やかな赤から深紅・ピンクに近い色、青系や黄系も同様に出回り、花壇にはこの花だけで足りるといわれるくらい非常に多彩です。(自宅の門と塀に、ハンギングバスケットでパンジーを飾ってみました)
おまけに晩秋から翌年の初夏までの長期間、つぎつぎと花を咲かせるので、鉢やハンギングバスケットなど、冬から春花壇の主役として欠かせない存在となっています。またブーケ用の切り花などにも利用されます。草丈は20〜30cm。花期は11〜翌5月頃、鉢の市販期は10〜翌4月、花つきのポット苗が豊富に出回るのは10月以降です。画像は「V・ペニーイエロー(写真右2番目)」、「V・フリズルシズル バーガンディー(写真右3番目)」、「V・ベルベット ローズ(写真右下)」です。
属名の「ビオラ(Viola)」はギリシャ語の「ion(イオン)」が語源で、ギリシャ神話の天帝ゼウスが少女イオのためにスミレの花を咲かせたたという伝説に由来します。「パンジー(Pansy)」の名前は、フランス語の『pense'e「パンセ(もの思う)」』の意で、花の中央にブロッチのある花形が、物思いにふける人の顔(写真右4番目)を連想させることから名づけられました。日本でも人間の顔に似ていることから、以前は「ジンメンソウ(人面草)」、また蝶が飛んでいるような様子から「ユウチョウカ(遊蝶草)」、「コチョウスミレ(胡蝶菫)」と呼ばれていたこともありました。
和名は、黄色に濃茶、茶色、そして淡い紫色を基調に濃紫、黄色など、ひとつの花に3つの色をもつことから「サンシキスミレ(三色菫)」と呼ばれています。英名は「Garden pansy(ガーデン パンジー)」です。ヨーロッパではなぜか猫にちなんだものが多く、「猫スミレ、頬ひげのある子猫、通りを走る子猫」と可愛い呼び名です。 |
|
...........花の栽培.........
植えつけは厳寒期を除き、10月〜翌年の3月に、赤玉土5、腐葉土3、バーミキュライト3ほどの混合土を用い、株間はもうひと株入るくらいのスペースをあけて植えつけます。
寒さには強いのですが霜の心配があるときは軒下に移動させます。肥料は元肥えとして緩効性化成肥料を施し、秋から早春までは月1〜2回、3〜5月は週1回液肥を補い、水やりは表土が乾いたらたっぷり与えます。
また、タネを結実させると株が老化するので、こまめに花がらを摘み取ることが、花を長く咲かせ続ける秘訣です。 |
|