〜 12月15日の花 ボケ(木瓜) 〜
花言葉 |
早熟・平凡・退屈・熱情・妖精の輝き・先駆者 |
別名 |
モケ・カラボケ・カンボケ・チョウションボケ・ヒボケ・シロボケ |
科・属名 |
バラ科・ボケ(カエノメレス)属 |
原産地 |
日本・中国原産 |
状態 |
落葉低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ボケは中国南部原産の落葉低木です。日本には平安時代に渡来したとされ、古くから花を観賞し、実を薬用として利用してきました。中国原産のボケと、別種である日本原産のクサボケ(草木瓜)とがあり、この2種を交配した園芸品種をあわせると、約150種あります。
初春から早春に咲く「カンボケ(寒木瓜)」や、紅白で雑色のの花は「サラサボケ(更紗木瓜」、緋色の花の「ヒボケ(緋木瓜)」、白色の花を「シロボケ(白木瓜)」、ほかには「カラボケ(唐木瓜)」や『ヨドボケ「淀木瓜(長春木瓜)」などと呼ばれ、トゲのあるゴツゴツした枝に、朱色やピンク、白、グリーンなどの5弁花を咲かせます。
本来は春咲きですが四季咲き性や寒咲き性のものもあり、八重咲き種や1本の枝に色の異なる花が咲く咲き分け種もあります。葉は互生し、長さは4〜8cmの楕円形で縁にはギザギザがあります。ボケは花が終わると、秋には2〜3pほどの球形の黄緑色の実をつけます(写真右3番目)。クサボケの実はシドミと呼び、熟すとリンゴのようなよい香りで、ジャムにしたり、また実が完全に熟す前のまだ緑色のときに果実酒にして飲むと、低血圧や疲労回復、暑気あたりなどに効くとされます。
耐寒性・耐暑性があり、刈り込にも耐えるので花垣として、また盆栽としても楽しまれています。樹高は1〜3m。開花時期は11月〜翌4月頃、鉢の市販期は12〜翌3月、苗は10〜11月頃です。画像は「ハクチョウデン(写真左)」、「クモノミネ(写真右下)」です。
属名の「カエノメレス(Chaenomeles)」は、ギリシャ語の「chaino(開ける)」と「 melon(リンゴ)」に因むとされます。名前のボケは果実がウリに似ているので、漢字で「木瓜」と書きます。昔は中国名の木瓜に「毛介」の字を当て、漢字をそのまま読んで「モケ、モッケ、モッカ」と呼ばれていましたが、それが変化して「ボケ」になったとされます。
別名は「カラボケ(唐木瓜)」、「カンボケ(寒木瓜)」、「チョウションボケ(長春木瓜)」です。英名は「Japanese quince(ジャパニーズ クインス)、または Flowering quince (フラワリング クインス)」です。 |
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...........花の栽培.........
植えつけは、日当たりと水はけがよく肥沃な土質に、大きめの植え穴を掘って植えつけます。9月の彼岸頃から11月末までが適期ですが、根をよく消毒すれば春の彼岸前でも可能です。園芸品種は病気に強い接ぎ木がおすすめです。台木から出る芽は見つけ次第摘み取ります。
よい花を咲かせるには、1月の寒肥えに鶏ふんや油かすを根元に施し、花後と8月下旬〜9月上旬に、油かすと粒状化英肥料を2〜3握りずつ施します。花が終わったらすぐに剪定し、樹形を整えます。 |
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