〜 12月22日の花 ユズ(柚子) 〜
花言葉 |
健康美・幸福・恋のため息・汚れなき人 |
別名 |
ユノス・ホンユズ・スミカン |
科・属名 |
ミカン科・ミカン(シトラス)属 |
原産地 |
中国原産 |
状態 |
常緑小高木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ユズは中国原産の常緑高木で、日本に渡来したは奈良時代と言われ、「柚子」と名の付く地名もあるほどなので、古くから栽培されていたようです。香りや酸味を利用する柑橘類で、カボスやスダチも同じカンキツ類です。
その中でもユズはもっとも耐寒性があり、東北地方での栽培も可能で野生化している地方もあります。またもっとも成長が遅いことでも知られ、接ぎ木では数年で結果し始めますが、実生苗では15年かかるといわれます。
5〜6月に5弁の白い小さな花(写真右上)を咲かせ、花後に小さな実が成り、11月頃にミカンに似た鮮やかな黄色の果実(写真右3番目と右下)となります。実は比較的大きく表面はでこぼこしています。ユズの葉は淡紫色を帯びて翼が大きく、付け根には多くのトゲがあります。果皮には素晴らしい香りがあり、香酸カンキツ類の代表種であり、ビタミンCが豊富で殺菌・防虫作用もあります。
主に料理の風味づけに用いられ、果汁は食酢として吸い物、ゆず味噌、薬味などに、あるいは加工食品や香水などにも利用されています。また冬至(12月22日)にユズの実を輪切りにしてお風呂に入れて疲れを癒す柚子湯は、血行を促進させて風邪を予防、ひびやあかぎれによいとされます。すでに江戸時代の銭湯では行われていたといわれ、現在でもこの習慣は残っています。樹高は1〜4m。観賞期は10〜12月で鉢の市販期は10〜12月頃です。
属名の「シトラス(Citrus)」はギリシャ語の「kitoron」からのラテン名で、レモンの木に対する呼称です。名前の「ユズ(柚子)」は、昔は中国語の「柚(ユウ)」から「柚(ユ)」と呼ばれていましたが、この植物から食酢を採っていたため「柚の酢」⇒「柚子」になったという説がありますがはっきりしません。
また「柚酸(柚之酸)」が語源で「柚」は木の名、「酸」は果実が酸っぱいことからともいわれます。英名は「Yuzu(ユズ)」です。 |
|
...........花の栽培.........
植えつけは4月下旬から5月上旬、または9月が適期です。日当たり水はけがよければとくに土質は選びません。
ユズは耐寒性がいいのですが、冬の北風に当たると傷むので、日当たりのよい南側に植えます。直径50p以上の穴を掘り、堆肥を入れ踏み固めてから土を戻し、30p以上の高植えにして支柱を立てます。
追肥は3月に、木の大きさに合った必要量の半分を施し、6月上旬と11月中旬に残り肥料を与えます。剪定は5〜6年は行わず、それ以降は立つ枝を間引き、横枝を伸ばします。 |
|