〜 12月24日の花 クリスマスローズ(初雪起し) 〜
花言葉 |
追憶・私の心を慰めて・中傷・誹謗・スキャンダル |
別名 |
ヘレボルス ニゲル・レンテンローズ・マツユキオコシ・ヤツデハナガサ |
科・属名 |
キンポウゲ科・クリスマスローズ(ヘレボルス)属 |
原産地 |
地中海沿岸〜西アジア原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
クリスマスローズは地中海沿岸〜西アジア原産の宿根草で、冬から早春にかけて雪の中から清楚な白い花を咲かせる「Helleborus niger(ヘレボルス ニゲル)」につけられた英名です。現在日本でこのクリスマスローズの名で出回っている大半は、春に咲き、一茎に複数輪の花を付けるオリエンタリス系やその交配種であるレンテンローズです。
クリスマスローズは、花径は6pほどで5弁の可憐な花(実は萼)をうつむきかげんに咲かせます。色は暗紅色や白、ピンク、淡黄、緑、くすんだ茶色、斑点のあるもの、半八重、八重咲きなどがあります。ローズと言ってもバラではなくキンポウゲ科の仲間です。このキンポウゲ科は強い毒性を持つ植物が多く、美しい花にもかかわらずクリスマスローズも毒草なのです。
古代ヨーロッパでのクリスマスローズは「狂気を治療する、憂鬱を追い払う」などと言われ、薬草でもありながら毒薬でもありました。草丈は20〜60p。開花期は12〜翌3月で鉢の市販期は10〜翌2月、苗は10〜翌1月頃です。画像は「C・アロマ シンプル レッド(写真右上)」、「C・ルーセ ピンク(写真右3番目)」、「C・ピンク アイス(写真左)」、「C・プチドール シリーズ レッド ピコ(写真右下)」です。
属名の「ヘレボルス、またはヘレボラス(Helleborus)」はギリシャ語の『helenin「へレイン」(死に至らしめる)』と『bora「ボーラ」(食べ物)』の意で、植物に毒があることにちなんでいます。名前の「クリスマスローズ」はクリスマスの時期にバラのような美しい花を咲かせることから名づけられました。和名は雪が降る頃に咲くので「ハツユキオコシ(初雪起し)」、または「マツユキソウ(待雪草)」と呼ばれます。別名は「ヘラボラ」、または「ヘレボルス」です。
またレンテンローズはクリスマスローズより遅く、キリスト教の儀式が行われるレント節(2月5日〜3月10日)の頃に咲くので「レンテンローズ」あるいは「春咲きクリスマスローズ」とも呼ばれます。和名はヤツデに似た葉と花が花笠に似ていることから「ヤツデハナガサ(八手花笠)、または「カンシャクヤク(寒芍薬)」です。
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花の謂れ
イエス・キリストが生誕したとき、羊飼いがお祝いをもって駆けつけました。この地に住む羊番の少女も花を捧げようと思いましたが、貧しい少女にはそんな余裕はありませんでした。途方に暮れて帰途についたとき、突然天使が舞い降り、雪の下から純白のクリスマスローズを探し出してくれました。少女は喜んで花を摘み、みどりご誕生の場へ駆けつけました。すると神の御子は少女の摘んだ花に、その小さなモミジのようなかわいい手をさしのべて、にっこりほほ笑んだということです。 |
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...........花の栽培.........
秋にポット苗が出始めるので、株のおおきさや形、色などを確認して入手します。腐葉土に富んだ肥沃な土壌で、夏に半日陰になる場所に植えつけます。耐寒性は強く冬越しは問題ありませんが、水はけが悪いと夏に根が傷みやすいので注意が必要です。盛夏の乾燥時はしっかりと水やりをし、花後はふえた株を2〜3個に株分けすることができます。 |
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