〜 12月28日の花 センリョウ(草珊瑚) 〜
花言葉 |
富貴・富・可憐・財産・恵まれた才能・定める・価値 |
別名 |
クササンゴ・タケフシソウ・センレイソウ |
科・属名 |
センリョウ科・クロランサス(センリョウ)属 |
原産地 |
日本・中国・インド原産 |
状態 |
常緑低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
センリョウは日本、中国、インド原産の常緑の小低木です。寂しい冬の庭を飾る添景木として古くから愛されてきました。茎は分枝して株立ちになり、6〜7月頃に新梢の先に穂のように付けた淡黄緑色の小花を咲かせます。うっかりしていると見落としてしまうくらい地味な花です。
この花の変わっているのは、花びらがなく黄緑色の雌しべに白い米粒のような雄しべが付いて、雄しべの一部が破れてくると黄色に変わっていきます(写真右上)。皮質で光沢のある葉は、長さ10〜15pであらい鋸歯があり、一年中鮮やかな緑を保っています(写真右下)。11〜12月頃に5〜6oの実が朱赤に熟して翌年の2月頃まで残っています。主に観賞されるのはこの実と緑の葉で、常緑の葉が真っ赤な実を引き立てます。
センリョウは「千両」と書くので、ヤブコウジ科の「マンリョウ(万両)」同様に縁起が良い植物とされ、古くからお正月の飾り付けによく使われてきました。実はマンリョウに似ていますが、マンリョウは葉の下に付き、センリョウは葉の上に付いて葉もやや大柄です。庭木として植培され、生け垣や生け花、祝い事によく用いられます。毎年12月の中旬の日曜日の花市場では千両市が開かれています。樹高は50〜80p。開花期は7〜8月、果実期は12〜翌1月頃、鉢の市販期は11〜12月、苗は春です。
属名の「クロランサス(Chloranthus)」は、ギリシャ語の『chloros 「クロロス」(緑色の)』と『anthos 「アントス」(花)』という意味にちなみます。和名の「センリョウ(千両)」は「マンリョウ(万両)」に対して付いたとされます。またはこの赤い実の美しさが百金にも勝るという意から付いた名であり、古名の「仙蓼」を呼びかえたものだとされます。別名は「クササンゴ(草珊瑚)」、「センレイソウ(仙霊草)」、「竹節草(タケフシソウ」です。
また実が黄色に熟す(写真右2番目)ものもあり、「キミノセンリョウ(黄実の千両)」と呼ばれています。ちなみに旧貨幣の付く花木は「マンリョウ(万両)」、「ヒャクリョウ(百両・唐橘)」、「ジュウリョウ(十両・藪柑子)」、「イチリョウ(一両・蟻通し)」などがあります。
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...........花の栽培.........
植えつけは4〜5月上旬、9〜10月上旬頃が適期です。水はけ、水もちのよい肥沃な土で、少し日陰になった湿度の高い場所に、大きめの植え穴を掘り植えつけます。腐葉土を多めにすき込んで半分くらい埋め戻します。
肥料は春に一度、有機性の固形肥料などの化成肥料を施します。乾燥を嫌うため、水やりで適当な湿度を保ちます。剪定は12〜1月中旬までに、樹形を乱す枝、実をつけた枝を付け根から切り取り、新しい枝と更新します。 |
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