〜 1月2日の花 スイセン(水仙) 〜
花言葉 |
愛にこたえて・私は美しい・うぬぼれ・自己愛・自尊心・気高さ・神秘・もう一度愛してほしい(黄)・尊敬(ラッパスイセン)・冷たさ・愚かさ |
別名 |
セッチュウカ・ナルキソス(ナルシサス)・ダッフォデイル |
科・属名 |
ヒガンバナ科・ナルシサス(スイセン)属 |
原産地 |
地中海沿岸原産 |
状態 |
球根類(多年草) |
...........花言葉の伝説と由来・特徴.........
スイセンはスペイン、ポルトガル、北アフリカ原産の球根植物で、地中海沿岸を中心として60種以上あるとされます。ヨーロッパでの品種改良の歴史が長く、原種と花の咲き方により約12系統に分けられています。
品種は花形から、副花冠が花弁と同じ長さ、またはより長い「ラッパズイセン」、一茎に数輪の花が房状につく「房咲きスイセン」、副花冠が花弁の三分の一以上で花弁よりも短い「カップ咲き(大杯ズイセン)」、副花冠が花弁の三分の一以下の「カップ咲き(小杯ズイセン)」、副花冠と雄しべ・雌しべが花弁化した「八重咲きスイセン」、他の種が混じらない「口紅咲き」、また「スプリット咲き」や「ジョンキル(キズイセン)」等があります。
よく流通しているのは平安時代に中国を経て渡来した、花が白で黄色の副花冠がある「N・ニホンズイセン(写真右3番目)」、香りの強い「N・ペーパーホワイト(写真左)」、黄色の小花の「N・ジョンキラ(写真右下)」、黄花の「N・キブサズイセン(写真右2番目)」などがあります。花径は10p以上、多くは3〜4月頃に小さな花を傘状につけ、色はピンク・赤・黄・オレンジ・白・グリーン・複色・覆輪・底白など多彩です。草丈は20〜40p。花期は10〜翌5月で最盛期は12〜翌4月頃、鉢の市販期は10〜翌2月、球根は9〜10月頃です。
属名の「Narcissus(ナルシサス、ナルキッサス)」は、ギリシア神話の美少年「Narkissos(ナルキソス)」に由来し、この花の美しさによるとされます。「ナルシスト、ナルシシズム」という言葉もこの美少年の名前に由来しています。またスイセンが全草に毒をもつため、「麻痺」や「死」や「昏睡」などを意味するギリシャ語の「ナルケー」が語源であるいう2説があります。
「スイセン」の名の由来は「水仙」の中国名をそのまま用い、すがすがしい花姿と香りから仙人の様子を例えたとされます。別名は「セッチュウカ(雪中花)」、または銀の台に金杯をのせたような花姿から「キンセンギンダイ(金盞銀台)」、中国では「水の仙人」とも呼ばれています。英名は「Narcissus(ナルキッソス、またはナルシサス)」、「Daffodil(ダッフォディル)」です。 |
ギリシャ神話
ケピソス河神とニンフのレイリオペの子とされる、ギリシャの美しい青年ナルキソスは、数多くの人から求愛されていました。その中でもとくにニンフのエコーは彼を熱愛していました。でもナルキソスは彼女を無視するばかりで、エコーはやせ衰えいくばかりでした。彼女は復讐の女神ネメシスに頼み、彼が自分以外のほかの誰をも愛することができないように呪いをかけてもらったのです。
ある日のどが渇いたナルキソスは、森の奥の泉で水を飲もうとしたとき、その水面に映った自分の姿に恋をしてしまいました。ナルキソスは、来る日も来る日も水に映った美しい人に恋こがれ、その恋の苦しみですっかりやせ衰え、ついには死んでしまいました。しばらくすると、その泉のほとりには1輪の美しいスイセンが咲いており、それは神々によって姿を変えられた彼の化身であるとされています。 |
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...........花の栽培.........
葉が伸び始める冬から花の時期にかけて十分日が当たり、5月以降は日陰になるような水はけのよい場所を選びます。植え穴に完熟堆肥や緩効性化成肥料をお施し、球根2〜3個分の深さに植え、追肥として開花直前に元肥えの半量を施します。
2〜3年は植えっぱなしにし、葉が黄色くなったところで掘り上げ、分球して植え直します。 |
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