〜 1月14日の花 ツバキ(椿) 〜
花言葉 |
赤 |
常にあなたを愛します・気取らない優美さ・高潔な理性・控えめな美徳・女性らしさ・理想の愛 |
白 |
ひかえめな愛・申し分のない魅力・最高の愛らしさ |
別名 |
タイトウカ・ヤブツバキ |
科・属名 |
ツバキ科・ツバキ(カメリア)属 |
原産地 |
日本・中国・東南アジア原産 |
状態 |
常緑低木〜高木 |
...........花言葉の伝説と由来・特徴.........
ツバキは日本、中国、朝鮮原産のつやのある葉や端正な美しさをもつ常緑の低木〜高木です。江戸時代にはすでに200種を超え、明治時代には海外にも紹介されて各国でも多くの園芸品種が作成され、現在では2300種以上あるとされます。
ツバキは日本の代表的な花木で、自生する椿の仲間には、青森県に分布する「ヤブツバキ(藪椿)」、日本海側の多雪地帯に分布する「ユキツバキ(雪椿)」、日本の本州南部・四国西南部・九州に分布する「サザンカ(山茶花)」、沖縄に原生する「ヒメサザンカ(姫山茶花)」の4種に分けられます。
ツバキの花色は白・赤・ピンク・複色・覆輪・絞り・斑入りなどがあり、花形は一重・半八重・八重・千重・牡丹咲き・獅子咲き・二段咲き他、多くの変異があります。雄しべのつつの底には蜜があり、昆虫などの少ない時期に開花し、メジロなどの野鳥に蜜を吸わせて花粉を運んでもらう鳥媒花です。また乾燥させたツバキの花は救急薬や健康茶として、種子(写真右上)は灯火用や食用のつばき油として利用されている身近な植物でもあります。
学名の「カメリア・ジャポニカ(Camellia japonica)」でもわかるように、日本からヨーロッパに渡った花のなかで、西洋文化にもっとも影響を与えたのはツバキでした。ヨーロッパでは文豪デュマの小説「椿姫」やオペラや絵画などヨーロッパ人の美意識を刺激し、とくに上流階級には愛された花だったそうです。
江戸時代では人気の高い花でしたが、ツバキの花が散るとき、雄しべのつつと花の付け根が繋がっているので、サザンカの花弁が一枚一枚落ちるのに対し、ツバキは花の根元から落ちるため武士階級が縁起をかついで植えることを嫌ったそうです。現在でもこのようないわれから、とくに病気見舞いに贈るのを控えています。樹高は1〜15m。開花期は10〜翌4月で鉢の市販期は9〜翌4月頃です。画像は『キクサラサ「菊更紗」(写真左)』、『アマガシタ「天ヶ下」(写真右2番目)』、『アサツユ「朝露」(写真右3番目)』、『アサヒノユキ「朝日の雪」(写真右4番目)』、『アワオトメ「淡乙女」(写真右下)』です。
属名の「カメリア(Camellia)」は、18世紀の中頃にツバキをヨーロッパに持ち帰った宣教師「G.Kamel(カメル)」の名からといわれます。名前の「ツバキ」は、艶のある肉厚の葉の特徴から「艶葉木(ツヤハキ)」、「厚葉木(アツハキ)」、「津葉黄(ツハキ)」、「寿葉木(スハキ)」などから転訛したもの、あるいは朝鮮語の「ツンバク(Ton baik)」からとも言われます。別名は「タイトウカ(耐冬花)」、「マンダラ(曼陀羅)」です。英名は「camellia(カメリア)」です。 |
|
...........花の栽培.........
ツバキは種類や品種によって耐寒性に差があり、日陰でも育ちますが、花つきが悪くなるので、北風の当たらない場所を選び、日当たり水はけのよい肥沃地に植えつけます。時期は9月上旬から10月上旬頃までで、植え穴に堆肥を入れ、高植えにします。
追肥は寒肥え、花後のお礼肥えと8〜9月に1回、油かすと骨粉を施します。ツバキ、サザンカなどにつくチャドクガは触れると大変なかゆみを伴うので、花後から10月にかけて殺菌や殺虫剤を散布します。 |
|