〜 2月19日の花 アネモネ(牡丹一華) 〜
花言葉 |
真実・あなたを愛します・真実の愛・期待・はかない恋・恋の苦しみ・薄れゆく希望・忍耐・見捨てられた |
別名 |
ベニバナオキナグサ・ハナキンポウゲ・ハナイチゲ・ボタンイチゲ |
科・属名 |
キンポウゲ科・アネモネ(イチリンソウ)属 |
原産地 |
地中海沿岸原産 |
状態 |
球根植物(多年草) |
...........花のいわれ・特徴.........
アネモネは南ヨーロッパ〜地中海東部沿岸に原産する球根植物で、約120種が広範囲で分布しています。アネモネには切り花用としての「アネモネ・コロナリア」と、山野草的な趣をもつ「アネモネ・アペニナ」や「アネモネ・ブランダ」の2つの代表的なグループがあります。一般にアネモネというと、広く栽培されている「A・コロナリア」とコロナリアから改良された園芸品種を指します。
アネモネは1本の球根から何本もの花が立ち、雄しべや柱頭が黒紫色となります。太い茎の先に一重や八重、半八重と光沢のある鮮やかで美しい花をつけます。花(花弁状の萼片)の多くは根元に白い斑があり、開花すると蛇の目のように見えます。色は青紫、紫紅、白、赤、ピンクなど多彩で、葉の繊細な美しさも見どころのひとつです。
「吹き詰め咲きアネモネ」の名で知られる自然交雑種の「フルゲンス(写真左)」や、ブルーを基調とした「ブランダ」が人気種です。また最初に発売されたピンクや白、青、などの「デ カーン」、微妙な花色で10cm以上の大輪を付ける「モナリザ(写真右下)」など多くが流通しています。画像は「コロナリア・ポルト(写真右上)」です。草丈30〜40p。開花期は3〜5月で鉢の市販期は1〜3月頃です。
属名の「アネモネ(Anemone)」は、ギリシャ語の「anemos(風)」の意で、暖かい風の吹くころに咲く花だからといわれます。英名も『Wind
flower「ウインド フラワー」(風の花)』といいます。または「Lily of field(リリー オブ フィールド)」、「Poppy anemone(ポピー アネモネ)」と呼ばれます。イギリスでは風の神ゼフィールの伝説(※下記)から「ゼフィールの花」とも呼ばれ、キリスト教が広まってからはキリストの血から咲いた「奇跡の花」との伝承があります。
和名は、同じ仲間のイチゲソウに因み「ボタンイチゲ(牡丹一華)」、または「ハナイチゲ(花一華)」です。別名「ベニバナオキナグサ(紅花翁草)」、「ハナキンポウゲ(花金鳳花)」とも呼ばれます。 |
ギリシャ神話
美の女神アフロディテは、息子のキューピットの誤って射た矢に傷つき、絶世の美少年アドニスに恋をしました。ある日狩りに出かけたアドニスは、イノシシの牙に突かれ死んでしまいました。これを知ったアフロディテは嘆き悲しみ、ハラハラと涙を流しました。その涙からアネモネ花が咲いたとされ、またアドニスの流した血から咲きだした花ともいわれます。古代ギリシャ、ローマの人々は、アネモネのことを「アフロディテの花」と呼び、アネモネの花を集めてヴィーナスーの祭壇に飾ったとされます。 |
ゼフィールの伝説
春の女神クロリスの宮廷にはアネモネという侍女がいました。心優しい西風の神ゼフィールは、可愛いアネモネを愛してしまいました。ゼフィールに愛されていると思っていたクロリスは怒り嘆き、アネモネを宮廷から追放したのです。ゼフィールはクロリスのあまりの深い嘆きに心を動かされ、アネモネのことを忘れることにしたのです。彼女のことを忘れるためにゼフィールは、別れのときにアネモネを花の姿に変えたといいます。 |
|
|
...........花の栽培.........
9月〜11月に、球根のとがった方を下にむけ、水はけのよい肥沃な土に植えつけます。乾燥した球根は、植えつけ後の水やりで、急に水分をを含むと腐ることがあるので、植えつける1週間〜10日前に、いったん湿らせたバーミキュライトに浅く仮植えしてから植えつけます。
水やりは表土が乾きしだい、たっぷりと与えます。暖地では花後に葉が黄変したら掘り上げ、風通しのよい場所で完全に乾燥させてから保存します。中途半端に乾かすと、貯蔵中に腐敗することがあります。 |
|