〜 2月21日の花 スミレ(菫) 〜
花言葉 |
紫 |
愛・ひかえめ・小さな幸せ・慎み深さ・思慮深い・誠実・忠実 |
花言葉 |
白 |
無邪気な愛・謙虚・誠実・謙遜・信頼 |
花言葉 |
黄 |
慎ましい幸福・慎み深さ |
別名 |
フタバグサ・スモウトリバナ・スモウトリグサ・ビオラ |
科・属名 |
スミレ科・スミレ属 |
原産地 |
全世界の温帯〜暖帯原産 |
状態 |
無茎性多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
スミレは日本、ヨーロッパ、南アフリカ、東南アジア、中国、北米、南米原産の多年草です。世界各地にとても多く(約450種)自生していますが、一般にはパンジーなどの園芸種を除いたスミレ科スミレ属の花を総称して「スミレ」と呼んでいます。日本には60種以上ものスミレが自生しているといわれ、日本は世界有数のスミレ王国です。
山野草、野草として古くから親しまれ、茎の立たない無茎種と立つ有茎種、また単葉、複葉とさまざまです。春に葉の間から花柄を出し、最初に濃紫花が横向きに開きます。共通の特徴は距(きょ)という細長い袋状になっている独特の5弁花です。花色は紫を主に白やピンク、黄色などがあります。葉は野菜として、花はエディフルフラワーとして食べられます。
普通スミレといえば、「マンシェリカ」や葉が深く裂けるのが特徴の「エイザンスミレ(写真右2番目)」、白い花で香りがある「ヒゴスミレ」、「タチツボスミレ(写真左下)」、「ニオイスミレ(写真右3番目)」、「ヒメスミレ(写真右上)」など、それらが交配親となった品種を指します。交雑品種では花つきのよい「スズキスミレ」や「ラインローザ」があります。画像は「フイリスミレ(写真左上)」、日本特産でよく群生する「オオバキスミレ(写真右4番目)」、「リュウキュウスミレ(写真右下)」です。草丈は5〜20p。開花期は2〜5月で鉢の市販期は1〜4月頃です。
和名の「スミレ(菫)」は、花形が大工さんの墨出しに使う墨入れに似るため、墨入れが転化してスミレといわれます。ただ諸説があり、古来スミレを摘んで食用にしていたことから「摘み入れ」がスミレに。また万葉の時代に「須美礼」との名前もあり、この時代にこの墨入れがあったかどうかも疑問視され、定説には至っていません。
別名は昔、子どもたちがこの独特の突き出た距を引っかけ合って遊んだことから「スモウトリバナ(相撲取花)、またはスモウトリクサ(相撲取草)」ともいわれます。英名は「Violet (バイオレット)」です。ちなみにスミレを「菫」と漢字表記するのは誤りだったともありますが、現在ではこの漢字が定着しています。また「菫色」というのはこの花の色から生まれたそうです。
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ギリシャ神話
天界の王ゼウスは、河の神の娘イーオーと戯れの恋を楽しんでいました。ところが妻である女神ヘラー見つかってしまい、嫉妬したヘラーによって白い牝牛に変えられてしまいました。牝牛になったイーオーの食べるものはあたりに生えている粗末な雑草ばかりです。可哀相に思ったゼウスは、イーオーの美しい瞳を思い浮かべ、可憐なスミレの花を一面に咲かせたそうです。
ギリシャ人はこの花をイオンと名付け、イオニアのニ妖精たちはこの花をゼウスに捧げました。 |
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...........花の栽培.........
水はけのよい用土にタネをまき、覆土をせずに水やりをして育てます。肥料は元肥えをのほか、開花までは液体肥料を施し、花後は緩効性化成肥料を置き肥します。株の寿命は3年ほどなので、毎年タネまきや株分けをしてふやしておきます。
日当たりを好むものや日陰に自生する種類もあるので、それぞれに適した場所で栽培します。日当たりを好むスミレは主に、アリアケスミレ、ヒメスミレ、ノジスミレ、日陰ではヒカゲスミレ、エイザンスミレ、スミレサイシンなどがあります。 |
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