〜 2月24日の花 バイモ(編笠百合) 〜
花言葉 |
威厳・人を喜ばせる・努力・才能・威光・謙虚な心・権威・追放 |
別名 |
アミガサユリ・ハルユリ・ハハクリ・テンガイユリ・バイモユリ |
科・属名 |
ユリ科・バイモ(フリチラリア)属 |
原産地 |
中国原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
バイモは中国原産の球根植物で、日本には江戸時代の享保年間に薬用植物として、中国の商人が幕府に献上したのが始まりとされます。バイモは、神秘的な雰囲気のある「クロユリ(写真右2番目)」と同じ属の植物で、一般に観賞用として栽培されていますが、稀に野生化していることもあります。
球根は鱗茎で、2つの鱗片が花茎の地下部分を抱くようについています。葉は広めの線形で葉先は長くとがり、葉の上部が巻きひげ状に巻きます(写真上段中央)。花は釣鐘形の6枚の花弁をもち、茎先から上部のわきに1個ずつ垂れ下がって咲きます。外側が淡緑色を帯び、内側には紫色の斑があります。
地下茎は漢方薬として知られ、成分のアルカロイドには鎮咳作用やアトロピン様作用があり、鎮咳、去痰、止血、解熱などを目的として処方されています。 山野草としても茶花にも人気のある花で、日本には同属の「コバイモ」や、「ホソバナコバイモ」が自生しています。草丈30〜60p。開花期は3〜5月で鉢の市販期は2〜3月頃です。画像は「イズモコバイモ(写真右下)」です。
属名の「フリチラリア(Fritillaria)」はラテン語の「fritillus(サイコロ箱)」という意に由来し、花の形状によるとされます。和名は球根(鱗茎)を乾燥させた形が二枚貝の殻に似ていることから漢名の音読みで、「バイモ(貝母)」です。古くは、この貝殻を合わせた様な形が栗に似ている(または栗のような球根から新たな球根が出る)ことから「ハハクリ(母栗)」とも呼ばれていたそうです。
別名は花が下向きに咲く様子が編み笠をを連想させる、または花の内面に網目模様(写真右3番目)があることから「アミガサユリ(編笠百合)」と呼ばれ、また早春に開花することから「ハルユリ(春百合)」とも呼ばれます。英名は「Fritillary(フリティラリー)」です。 |
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...........花の栽培.........
寒さには強いのですが高温多湿を嫌いますので、日の当たる屋外で育てます。球根の植え付けは10月頃で、春先には芽が出てきて、3月の終り頃に茎の下の方から花が咲き始めます。
植えつけるときは緩効性化成肥料を施し、3〜4月に1回、液体肥料を1000倍に薄めたものを水代わりに与えます。夏の暑さは苦手なので日よけをして株を涼しく保ちます。3年くらいは植えっぱなしでも大丈夫です。 |
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