〜 3月1日の花 ジンチョウゲ(沈丁花) 〜
花言葉 |
栄光・永遠・不老長寿・甘美な思い出・不滅・歓楽・実らぬ恋・飾り立てる |
別名 |
センリコウ・センリバナ・ハナゴショウ・リンチョウカ・チョウジグサ |
科・属名 |
ジンチョウゲ科・ダフネ(ジンチョウゲ)属 |
原産地 |
中国・ヒマラヤ原産 |
状態 |
常緑低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ジンチョウゲは中国からヒマラヤに原産する常緑低木で、日本には室町時代に渡来しました。日本の庭木の中で香りの強い植物といえば、初夏のクチナシ・秋のキンモクセイ・冬のソシンロウバイ、そしてこの春のジンチョウゲです。つぼみのときは艶やかな濃紅紫色ですが、花びらが開くにしたがい純白の鮮やかな色(写真右上)になります。
筒状で4裂した小花は内側が白く沈香に似た芳香があり、枝先に小さな花が20個くらいまとまって咲き、その花の周りに革質で楕円状の葉が付きます(写真左)。日本にある木のそのほとんどが雄株でまれに雌株があり、丸くて赤い果実を付けます。
庭木として古くから親しまれ、公園や街路樹としても使用されています。また材は貴重な香木として、繊維は紙の原料としても利用されています。外面が淡紅色で内面が白い「ウスイロジンチョウゲ」のほかに、内側だけでなく外側も白い「シロバナジンチョウゲ(写真右3番目)」、葉に淡黄白色の斑が入る「フクリンジンチョウゲ(写真右2番目)」などもあります。樹高は0.5〜1.5m。開花期は2〜4月で鉢の市販期は1〜3月頃です。
属名の「Daphna(ダフネ)」は、ギリシャ語の「daphne odora(香りのよいダフネ)」という意で、全能の神ゼウス(父)により「月桂樹」と化したギリシャ神話の森の妖精ダフネからとされます。英名も同じ意から「Winter
Daphne(ウインター ダフネ)」です。和名の「ジンチョウゲ」は漢字で「沈丁花」と書きますが、この花の遠くまでただよう芳香から、香剤になる「沈香(じんこう)」と香の原料になる「丁香(ちょうこう)」を合成して生まれたとされますが、「香、丁香の如く、花、丁字に似たり(香りは沈香、花は丁子に似ている)」からとの説もあります。
別名は、この香りが千里のかなたまで届くという意味から「センリコウ(千里香)、またはセンリバナ(千里花)」、ほかに「チョウジグサ(丁子草)」、「リンチョウカ(輪丁花)」とも呼ばれます。原産地の中国では吉祥の字である瑞の字を当て「瑞香(ズイコウ)」と呼び、縁起のよい花とされています。 |
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...........花の栽培.........
ジンチョウゲは直根性なので、大きくなってからの移植は枯れることがあり、また、水はけが悪いと根腐れをおこします。日当たりや水はけのよい肥沃地に、3月下旬〜5月上旬、または9月に大きめの植え穴に堆肥を入れて土とよく混ぜて高めに植えつけます。
肥料は十分生育するようなところなら、あらためて施す必要はありませんが、施す場合は花後と、9月上旬に油かすと粒状化成肥料を等量混ぜたものを、1〜3握りほど根元にばらまきます。花後に前年枝を少し残し、切り詰めます。 |
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