〜 3月3日の花 モモ(ハナモモ) 〜
花言葉 |
恋の奴隷・あなたの虜・よい気立て・天下無敵・辛抱・忍耐・愛・なつかしい日 |
別名 |
ハナモモ・ミチョウグサ・ミキコグサ・ケモモ |
科・属名 |
バラ科・プルヌス(サクラ)属 |
原産地 |
中国・イラン・アフガニスタン原産 |
状態 |
落葉性小高木 |
...........花のいわれ・特徴.........
モモは中国北部原産の落葉性小高木です。日本には、弥生時代の出土品の中から種子が見つかていることや、古事記や日本書紀の文献にもその名があることから、かなり古い時代に渡来したとされます。
観賞用として品種が改良されたのは江戸時代に入ってからで、多くの品種が誕生しました。園芸品種でとくに花が大きく美しいものを「ハナモモ(花桃)」と言い、庭木や枝物として広く栽培されてます。実は小さく苦みがあって食することはできません。
種類は多く「寒緋桃」、「矢口桃(写真左)」、「寒白桃」、「源平桃」、「菊桃(写真右2番目)」、「寿星桃」、大輪で華麗な「照手姫(写真右上)」などがあります。早春にピンクの花を枝に沿うようにびっしりと咲かせ、花より後に鋸歯状の葉が茂ります。花弁は淡紅・紅・白・紅白や八重咲き・キク咲きなど多彩で、樹形も柱状や枝垂れがあり、主に庭木や公園樹、鉢植え、切り枝などに利用されています。樹高は2〜5m、開花期は3〜4月。苗の市販期は春・秋で、鉢は2〜3月頃です。
中国では邪気を払う魔力があるとされ、花桃の咲き乱れている不老長寿の理想郷「桃源郷」の伝説ともなっています。漢字の桃の字は木偏と兆ですが、兆は妊娠の兆しを意味し、日本でも3月3日に桃の花を飾るのは、女の子の健やかな成長を祈るとともに子孫を残すことを願っての飾りつけといわれます。またモモの実の中の核は「桃仁(とうじん)」と呼ばれ、血行を良くし、婦人病や湿疹やかぶれなどの薬用に利用されています。
属名の「Prunus(プルヌス)」は、ラテン語の「plum(サクランボやシヨウスモモ)」の意味にちなみます。和名の「モモ(桃)」には多くの諸説があり、実が多くなるから「百百(モモ)」、「百実(モモミ)、実に毛があるから「毛毛(モモ)」、あるいは「真実(マミ)」、「燃実(モエミ)」などが転訛したといわれますが定かではありません。英名は「Peach tree(ピーチ ツリー)」です。ちなみに桃色という色名はこの花から生まれたものです。
モモの栽培方法はこちらからご覧になれます。
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...........花の栽培.........
植えつけは、日当たりと水はけのよい肥沃な場所に、11月下旬〜3月上旬(1月を除く)頃に、植え穴に堆肥を入れ、高植えにします。初冬に植える方が後日の生育がよくなります。
施肥は窒素過多は避け、寒肥え、お礼肥え、8月下旬に3回ほど、油かすと骨粉を混ぜたものを2〜3握りほど施します。剪定は、勢いよく伸びた長い枝は、枝先を軽く切り、短枝を出させます。
12月〜2月には不要な枝をカットして、枝を整理します。また若葉は縮葉病にかかりやすく、縮葉病にかかると葉が落ちて花も咲かなくなくなるので、石灰硫黄合剤を散布して予防します。 |
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