〜 3月9日の花 ウォールフラワー(匂紫羅欄花) 〜
花言葉 |
愛の絆・末長い愛情・好奇心・ほのかな思い・逆境に打ち勝つ |
別名 |
ニオイアラセイトウ・エリシマム・ケイランサス(チェイランサス) |
科・属名 |
アブラナ科・エリシマム(ニオイアラセイトウ)属 |
原産地 |
南ヨーロッパ原産 |
状態 |
一年草・多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ウォールフラワーは南ヨーロッパ原産の一年草・多年草で、北半球の温帯地方に100種ほど存在しています。葉は被針形で最大23pほどの濃緑色です。花には芳香があり、花径2〜3pの4弁花のストックに似た愛らしい花を咲かせ、春の庭の縁取りによく利用されます。黄色い花が一般的ですが、他に赤、紅、ピンク・青紫・クリーム・オレンジなどが揃っています。
名前のウォールフラワーは、ヨーロッパの古い土壁の上によく見られる場所から名づけたという説と、城壁から相愛の男女が落ちて死んだあとに咲いた花だという説があり、駆け落ちの合図にこの花を使ったとされ、花言葉もこういった由来から付いたとされます。草丈は30〜50cm。開花期は3〜5月で鉢の市販期は4月頃です。
属名の「エリシマム(Erysimum)」は、ヒポクラテスが用いた古いギリシャ名の「eryomai、erysimon(救う、助ける)」が語源で、この植物に薬効があることからとされます。旧属名の「Cheiranthus(ケイランサス、またはチェイランサス)」は、ギリシア語の「cheir(手)」と「anthos(花)」に由来し、芳香を放つ花(ブーケ用)を手に持ち歩くという慣習からついたといわれます。
和名は「ニオイアラセイトウ(匂紫羅欄花)」で、ストック「アラセイトウ(※)」に似て独特の香りをもつことからついた名です。英名は「Wallflower「ウォールフラワー(壁の花)」、「English wallflower(イングリッシュ ウォールフラワー)」です。属名の「エリシマム」、旧属名の「ケイランサス(チェイランサス)」でも流通しています。
(※)アラセイトウとは、この花が輸入されたとき、葉や茎に生えているうぶ毛がラセイタ(ポルトガル語で布地のラシャのこと)の手触りに似ていたため、「葉ラセイタ」と呼ばれていたのが転訛して「アラセイトウ」になったといわれます。
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...........花の栽培.........
強い耐寒性を持っていて冷涼な気候を好み高温多湿には弱いので、日当たりと水はけのよい場所に植えつけます。タネは箱か平鉢にまき、直根性なので発芽したら早めに仮根し、本葉が4〜5枚になったら、株間を30pほど開け定植します。
肥料は1uあたり化成肥料を2握りばらまき、定植後の1か月目に化成肥料を約半握りほど与えます。多年草の原種を矮性にした1年草の園芸種もあり、短命ですが、開花後に切り戻して雨を避ければ翌年も咲きます。 |
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