〜 3月19日の花 ドイツアザミ(花薊) 〜
花言葉 |
ひとり立ち・権威・厳格・守護・復讐・孤独・素直になれない恋・報復・簡素・厳しさ |
別名 |
ハナアザミ・アザミ・ハマアザミ |
科・属名 |
キク科・キルシウム(アザミ)属 |
原産地 |
北アメリカ・東アジア原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
アザミは北アメリカ、東アジア原産の多年草です。日本には約60種あり、「ノアザミ」、「ハマアザミ」、「フジアザミ」、「マアザミ」などの他、多くの種類が自生し、タンポポに似た形状で花茎の先に針山のような頭状花をつけます。
ドイツアザミと呼ばれているのはドイツで出来た品種ではなく、日本の春先に咲く「ノアザミ(野薊)」を品種改良したもので、花期を長くして棘を少なくした園芸品種です。改良されたものは「ドイツアザミ(写真右2番目、その他の画像はノアザミ)」、または「テラオカアザミ」と呼ばれ、大正時代の園芸商が、改良されたこの花を売り出そうとして付けた名前だとされます。
花は筒状花が集まって径3〜5cmほどのブラシのような花を形成します。色は赤・ピンク・紅紫・白など鮮やかで、切り花や花壇のアクセントに利用されています。またアザミは世界的に薬草としても知られ、痛み止めや胃腸疾患ほか様々な薬効として使われています。草丈が40〜80p。開花期は6〜10月頃で市販期は2〜5月と9〜11月頃です。
属名の「キルシウム(Cirsium)」はギリシャ語の「cirsion」が語源で、この植物の一種に薬効があり、その薬草を用いたことによるとされます。和名の「アザミ」の由来は、アザミは棘が多いのであざむ「おどろいてあきれる」という意味が語源だとされ、または、沖縄県八重山地方の方言で棘のことを「アザ」と呼ぶのに由来しているともいわれます。
英名は「Japanese thistle(ジャパニーズ シスル)」で、別名は「ハナアザミ(花薊)」と呼ばれます。ヨーロッパでは処刑されたキリストの十字架から抜いた釘を地面に埋めたところ、そこからアザミが咲きだしたという伝説もあります。そのため「祝福されたアザミ」「聖母のアザミ」とも呼ばれるそうです。また北欧の神話では、雷神トールの花とされ、アザミを身につけている者を雷から守ってくれるので、「雷草」とも呼ばれたそうです。 |
スコットランドのアザミ
1263年、スコットランドにノルウエー軍が攻め込み、アレキサンダー王の城を包囲しました。ところが夜討ちをかけたノルウェーの兵が、足音を立てないように裸足なったところ、壕は干上がっていて一面に生えていたアザミを踏みつけていまい、その痛さに思わず叫び声をあげてしまいました。その声を聞いたスコットランド軍は敵の来襲をを知り、即刻出撃し、敵を壊滅させました。以来「国を救ったアザミ」として、スコットランドの国花となったといわれています。 |
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...........花の栽培.........
日当たりと排水のよい場所ならば土質は選びません。タネまきは暖地なら9月にまいて、本葉6〜7枚のときに40pほどの間隔をあけて定植します。寒冷地なら4月にまいて夏に咲かせます。冬期は霜柱の害を防ぐために敷きワラをし、暖かくなったら摘芯して枝数を増やします。 |
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