〜 3月20日の花 コデマリ(小手毬) 〜
花言葉 |
優雅・努力する・品位・幼心・いくじなし・友情・上品 |
別名 |
スズカケ・テマリバナ・ダンゴバナ |
科・属名 |
バラ科・スピラエ(シモツケ)属 |
原産地 |
中国原産 |
状態 |
落葉低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
コデマリは中国中部原産の耐寒性落葉低木です。日本人好みの樹木で、日本に導入されたのははっきりしていませんが、江戸時代初期頃から「コデマリ」と呼ばれ、栽培され、それ以前は「スズカケ」と呼ばれていました。花径1pほどの白い小花が20個ほど集まって、毬状の花序を作ります。
コデマリは枝先を緩やかな弓状に垂らして咲くのが特徴で、地際から多くの枝を弓状に伸ばして株全体が大きく張り、翌年にはこの伸びた枝から花が付きます。コデマリには八重咲きの「ヤエコデマリ(八重小手毬)」、黄金色の若葉をつける「キンバコデマリ(金葉小手毬)」などがあり、洋風のアレンジや紅葉した枝などは生け花の花材として、また庭木などにも利用されています。
コデマリよりも少し大きい「オオデマリ(大手毬)」、「ヤブデマリ(藪手毬)」も同じく純白の花が丸くなり、テマリバナという別名がありますが、これはスイカカズラ科でコデマリとは別種となります。また同属には「ユキヤナギ(雪柳)」、「シジミバナ(蜆花)」、「シモツケ(下野)」があります。樹高は80〜150cm。開花期は4〜5月で鉢の市販期は3〜4月頃です。
属名の「スピラエ(Spiraea)」は、ギリシア語の「speira(螺旋・帯・花環)」が語源だといわれます。和名は「コデマリ(小手毬)」で、小さな花が集まって毬のようにびっしりと咲く様子から名づけられました。また江戸時代以前は白い花の塊が鈴のようだとして、別名「スズカケ(鈴懸、篠懸)」、または「テマリバナ(手毬花)」、「ダンゴバナ(団子花)」と呼ばれます。英名は「 Reeves spirea(リーブス スピレア)」です。 |
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...........花の栽培.........
落葉期の11月〜3月が適期です。酷暑期や厳寒期を除けば大丈夫で、樹勢が強く、土質はとくに選びません。日当たりがよく、腐植質に富み肥沃で湿潤なところに、植え穴を大きめに掘り、堆肥を十分にすき込み、高めに植えつけます。
肥料は花後と9月上旬に、油かすに粒状化成肥料を等量混ぜたものを1〜2握り根元に施します。病害虫ではアブラムシの被害が見られます。
剪定はむやみに枝先を切るのは避け、樹形を乱している枝を切る程度で十分です。放任しても樹形は整いますが、4〜5年に1回、花後に付け根から切り取り、枝の更新をします。 |
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