〜 3月28日の花 ライラック(紫丁香花) 〜
花言葉 |
思い出を大切に・愛の最初の感情・美しい契り・謙虚・初恋の感激(紫)・青春の喜び(白)・純潔(白)・無邪気(白) |
別名 |
リラ・ムラサキハシドイ・スオウボク |
科・属名 |
モクセイ科・シリンガ(ハシドイ)属 |
原産地 |
ヨーロッパ南東部〜コーカサス・アフガニスタン原産 |
状態 |
落葉低木・小高木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ライラックはヨーロッパ南東部からコーカサス、アフガニスタン原産の落葉低木〜小高木です。香水にされるほど甘い芳香をもつ花木で、1890年に札幌市にある大学の創設者、サラ・C・スミスが、故郷のアメリカから持ってきたものです。その後、鑑賞用として公園樹や街路樹に広く植えられてきました。札幌市では毎年6月上旬頃「ライラック祭り」が催され、市の木に指定されています。
ライラックの葉は5〜12cmの卵形、または広卵形で、花は枝先に10〜20cmの三角帽のような花房を付け、一重咲き・八重咲きがあり、小さな筒状の花が円錐形に集まって咲く花姿はとても美しく華やかです。花色は紅紫色ほか白や赤、ピンク、淡青、紫などがあります。花姿や香りもよいため庭木や街路樹、鉢植え、切り花として人気があります。
ライラックはペルシャ語の「lilac(青っぽい)」という意味で、この色が孤独や悲しみの象徴でもあり、ヨーロッパでは婚約解消を遠回しに伝えるのに青紫のライラックを贈ったと言い伝えられています。また、不吉な象徴であるため部屋に持ち込んではいけない、あるいはこの花を身に付けた娘は結婚できないとの諺もあります。
反面、ライラックの花はふつう4弁ですが、運よく5弁の花を見つけ、その花を飲み込むと愛する人との愛が永遠になるとの言い伝えもあります。またトルストイの長編小説「復活」で、青年貴族ネフリュードフがカチューシャに想いを託したのがこの花です。樹高は4〜7m。開花期は4月〜6月で鉢の市販期は3〜4月頃、苗は春・秋です。
属名の「シリンガ(Syringa)」はギリシア語の「syrinx(導管・笛)」という意で、枝で笛を作ったからとされます。英名は「Lilac(ライラック)」、「Common lilac(コモン ライラック)」です。フランスでは『Lilas(サンスクリット語の暗青色を意味する nilaからとされ)「リラ」』と名づけられ、マロニエと並んでパリの象徴としての花木となっています。
和名は自生種が「ハシドイ(丁香花)」で、外来種がハシドイに似て花色が紫なので「ムラサキハシドイ(紫丁香花)」と呼ばれ、別名は「ハナハシドイ(花丁香花)」、「スオウボク(蘇芳木)」との異称もあります。一般にライラックというと「ムラサキハシドイ(S・ウルガリス)」を指すようです。 |
|
...........花の栽培.........
植えつけは厳寒期を除き、11月下旬〜翌年の3月まで植えつけられますが、寒い地域では春植えにします。日当たりと水はけのよい肥沃な土が適し、台木がすっかり埋まるように盛り土をします。
植えつけた年から数年は、頭頂部の花芽が枯れやすいので切り取っておきます。施肥は2月と8月、油かすに3割の骨粉を混ぜ、1〜2握りほど施します。剪定は花後に古枝や細枝を切り落とします。 |
|