〜 3月30日の花 エニシダ(金雀枝) 〜
花言葉 |
清楚・謙遜・簡素・奉仕・恋の苦しみ・卑下・博愛・きれいずき・謙虚・はかない恋 |
別名 |
スコッチブルーム・金雀枝・エニスダ・チョウケイカ |
科・属名 |
マメ科・シティサス(エニシダ、ゲニスタ)属 |
原産地 |
北アフリカ・ヨーロッパ原産 |
状態 |
落葉低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
エニシダ(またはエニスダ)は北アフリカ、南ヨーロッパ原産の落葉低木で、日本には江戸時代に渡来しました。放射状に伸びる枝に小花が群れるように咲きます。枝数も花数も多く、開花期はかなりの迫力があり、春を彩る代表的な庭木です。
エニシダは生長が早く、小枝を出し始めると横に広がって開花し、草丈の高い品種は枝が下垂して独特の樹形になります。花色は鮮やかな黄色のほかに白やピンク、黄と赤の複色などの品種があり、高性種や矮性種、ほふく性種などもあり、放射状に伸びたしなやかな緑色の枝に花色が映えます。
一つ一つの花は蝶の形をしていてガーデンをひと際明るく彩り、庭木や切り花、グランドカバーとして重宝されています。とくに矮性種の「ヒメエニシダ(写真右下)」は枝が上に伸びてまとまりもよく、花つきもよいので鉢物として人気があります。また花だけでなく、白花エニシダの変種「セッカエニシダ」はラインの面白さから生け花などにも用いられています。
ヨーロッパではホウキの材料としてよく知られています。またアーモンドに似た香りがあるので、昔は料理の味付けに活躍したそうです。樹高は1.5〜3m。開花期は5〜6月で鉢の市販期は2〜5頃、苗は春と秋です。画像は花弁の一部が赤くなる「ホオベニエニシダ(写真右3番目)」、花びらが白い「シロバナベニシダ(写真左と右2番目)」です。
エニシダの名前は古学名「ゲニスタ(genista)」が語源で、それが変化したものといわれます(ゲニスタ⇒イニエスタ⇒エニスタ⇒エニシダ)。この花が満開になると細い枝は花の重みでゆるやかに垂れ、周りは黄金色に染まります。中国ではこの様子を「金雀児」の文字をあて、細枝に金の雀が連なっている姿にたとえています。
和名は「エニシダ(金雀枝、金雀花)」。別名に、5枚の花びらが組み合わさって開いた様子が蝶のように見えることから「チョウケイカ(蝶形花)」、または「チョウケイカカン(蝶形花冠)」とも呼ばれます。英名は「Scotch
broom(スコッチ ブルーム)」です。 |
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...........花の栽培.........
日当たりと水はけがよければ、毎年よく咲きます。苗の植え付けは3〜4月、または9〜10月頃が適期です。培養土に川砂を混ぜ窒素分の少ない緩効性化成肥料を少量施し、移植を嫌うので、根鉢を崩さないように植えつけます。寒さに弱いので冬は室内で日の当たる窓辺で管理します。
花後はすぐに剪定します。大きく育てることもできますが、コンパクトに仕立てる場合は、強く切り詰めると新梢が勢いよく立ちあがります。 |
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