〜 4月2日の花 ミヤコワスレ(都忘れ) 〜
花言葉 |
しばしの憩い・忘れ得ぬ人・穏やかさ・憂いを忘れる・別離の悲哀・強い意志・別れ・ひとときの憩い・短い別れ |
別名 |
ミヤマヨメナ・ノシュンギク・アズマギク |
科・属名 |
キク科・ミヤマヨメナ(ジムナスター)属 |
原産地 |
日本原産 |
状態 |
常緑多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ミヤコワスレは日本原産の常緑の耐寒性多年草です。本州中部から四国、九州に分布している野生種のミヤマヨメナから選抜交配された園芸種で、江戸時代から庭の下草や茶事で飾る花として愛され、観賞されてきました。
茎の高さが15pほどの矮性品種と、70pくらいになる高生品種があり、分枝した枝の先に花径3〜4pの花を咲かせます。花色は紫紅色ほか濃紫、淡青、淡紅、白などが揃い、中心の黄色と周りの花びらとのコントラストが美しい花です。切り花用には高性種、鉢植え用には矮性種が向いています。花期は5〜6月で、鉢の市販期は12月〜翌4月、苗は2〜4月頃です。
属名の「ジムナスター(Gymnaster)」は、ギリシャ語の「gymnou(裸の)」と「Aster(アスター属)」の意で、アスター属に似て冠毛がないことからとされます。種小名の「Savatieri(サヴァティエリ)」は明治初期に来日し、日本の植物を採取したフランス人の医師で植物学者の「Paul A.Savatier(サヴァティエリ)」の名にちなみます。
英名は「Gymnaster(ジムナスター)」です。和名の「※ミヤコワスレ(都忘れ)」は、1221年、承久の乱に敗れて22年間佐渡に島流しされた順徳上皇が、庭に咲いた可憐な花に目を留め「恋しい都も忘れられる花」と表現したことからつけられた名前といわれます。ちなみに濃紫の花色は、古くから都を象徴する色とされます。
以来、それに沿って「別離の悲哀、しばしの憩い、別離」などの花言葉になったとされます。ミヤコワスレの本来の名は『ミヤマヨメナ「深山嫁菜」(ミヤマヨメナ・サヴァティエリ)』ですが、園芸名として「ミヤコワスレ」、または「ノシュンギク(野春菊)」、「アズマギク(東菊)」などと呼ばれています。
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※ミヤコワスレ
順徳天皇が、「いかにして契りおけん白菊を都忘れと名づけくるも憂し」と、詠んだことがこの名の由来とされています。ただ、天皇が愛でた白菊は秋に咲く花であり、ミヤマヨメナは春に咲くことから、この逸話の花は別種であったとも言われます。 |
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...........花の栽培.........
水はけのよい半日陰が適地で、9〜10月に苗を株間10〜15pに植えつけます。春と秋に緩効性粒状肥料か、固形肥料を施し、十分に水を与え、敷きワラなどをして乾燥を防ぎます。増やすには株分けが一般的で、9〜10月に掘り上げ、3〜5芽を1株にして分けます。 |
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