〜 4月10日の花 クレマチス(風車・鉄線) 〜
花言葉 |
精神的な美しさ・旅人の喜び・策略・安全・高潔・たくらみ・美しい心・許されぬ恋・清廉な心 |
別名 |
テッセン・カザグルマ |
科・属名 |
キンポウゲ科・クレマチス(センニンソウ)属 |
原産地 |
中国・日本・ヨーロッパ・北アメリカ原産 |
状態 |
落葉つる性木本 |
...........花のいわれ・特徴.........
クレマチスは日本、中国、ヨーロッパ、北アメリカ原産のつる性、または直立性の多年草です。ヨーロッパやアメリカ、中国を含む北半球や南半球に分布し、日本産の『カザグルマ「C・パテンス」(写真左)』や、中国から江戸時代に渡来した大輪の『テッセン「C・フロリダ」(写真上段左)』、またヨーロッパに渡って改良された園芸品種など、数多くの品種があります。これらを総称したもの、あるいは観賞価値の高い園芸品種をクレマチスと呼ぶようです。日本では桃山時代から栽培され、現在250種以上の品種があります。
花びら(実際は萼片)は普通、6〜8枚で平らに開き、中心に糸状の雄しべが集まって花を形成しています。色は鮮やかな濃紫色から紅色、ピンク、青、白、黄、オレンジ、複色と無い色はないといわれるほど多彩で、一重、八重、半八重や下向きに咲くもの、香り高いものなど性質もさまざまです。最近は「冬咲きクレマチスも出回り、「C・インテグリフォリア(写真右下)」などの改良種は切り花として流通しています。花後には表面に多くの綿毛を付けた実(写真右上)となります。
バラと相性が抜群で、よくツルバラと一緒にアーチなどに絡ませているのを見かけます。イギリスではバラを「キング」、クレマチスを「クイーン」と称しますが、日本でも人気が高く「蔓性植物の女王」とも呼ばれています。日本の気候にもよく合い、庭植えや鉢植え、トレリスつきのコンテナ、また生け花や切り花として利用されています。蔓の長さ1〜6m。開花期は4〜10月で鉢の市販期は2〜6月、苗は2〜5月頃です。画像は「C・アスカ(写真右3番目)」、「C・フェアリー ブルー(写真右4番目)」です。
属名の「クレマチス(Clematis)」はギリシャ語の「Krema(蔓、巻きひげ)」の意で、茎の形状にちなみます。この美しい花とは裏腹に蔓はとても強く、昔はこの蔓で薪を縛っていたと言われています。そのことから「鬼婆のロープ」とか「悪魔のより糸」とも呼ばれ、クレマチスの一品種である「テッセン(鉄線)」もそういったことからの命名とされます。
英名は「Leather flower(レザー フラワー)」、「Traveller's joy(トラベラーズ ジョイ)」、ヨーロッパでは、絡みつきながら成長する性質から「愛」とも呼ばれ、または涼しい日蔭を提供するので「旅人のよろこび」、「乙女の木陰の休憩所」などとも呼ばれます。クレマチスは他にも変わった呼び名があります。イタリア語では「ごま塩ひげ」、またユニークなのはフランス語で、乞食が憐れみを得ようとクレマチスの蔓で自身の体を傷つけ、毒性がある葉をこすりつけて腫れ物をつくり、物乞いをしていたことから「乞食の植物」と呼ばれるそうです。 |
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...........花の栽培.........
植えつけは、耐寒性が高く耐暑性が低いので、日当たりと風通しのよい場所で、関東以西の暑さが厳しい地域では、真夏の西日が当たらない明るくて半日陰の場所を選びます。腐植質の多い中性の用土を好むので、苦土石灰で酸度調節をします。
2節ほど埋めるくらいの深植えにして、表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。肥料は元肥えのほか生育に応じて薄めの液肥や緩効性化成肥料を与えます。 |
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