〜 4月12日の花 マツムシソウ(スカビオサ) 〜
花言葉 |
喪失・再起・悲しみの花嫁・風情・嫌気・失恋の痛手・悲哀の心・未亡人・不幸な愛情・感じやすい心・叶わぬ恋 |
別名 |
スカビオサ・セイヨウマツムシソウ・リンボウギク |
科・属名 |
マツムシソウ科・マツムシソウ(スカビオサ)属 |
原産地 |
アジア・ヨーロッパ・アフリカ |
状態 |
一・二年草・多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
マツムシソウはアジア、ヨーロッパ、アフリカ原産の一年草、二年草です。日本に自生する種はマツムシソウ一種で、日本の各地で日当たりのよい草原などに自生し、一面に開花して人目を惹きます。山野草として栽培されているのは、変種で矮小の大輪花「タカネマツムシソウ」と、同じく変種で、葉が厚く花色が薄い「ソレナマツムシソウ」です。花は茎の上部で分枝し、葉の根元から花柄を長く伸ばしてその先端に淡青紫の花をつけます。
現在花屋さんの店頭に出回るのは、ヨーロッパ原産の初夏から秋にかけて咲く一年草の「セイヨウマツムシソウ(S・アトルプルプレア)」です。花径5pの深紅色や白、ピンクの小さな花がたくさん集まって頭状花を形成し、真ん中が盛り上がり縁につく花びらはフリルのようです。花壇のボーダーやロックガーデンなどに利用されています。
また淡青紫や白を基調とした、多年草種の「コーカサスマツムシソウ(S・カウカシカ)」も盛んに栽培されれ、切り花として人気が高まっています。画像は「S・ステルンクーゲル(写真左)」、「S・ピュアーブルー(写真右上)」、「S・プリティー ピンク(写真右2番目)」、「S・ナナ スカーレット(写真右3番目)」です。草丈は30p〜1m。開花期は6〜10月で鉢の市販期は1〜6月頃です。
属名の「スカビオサ(Scabiosa)」はラテン語の『scabies「スカビエス」(疥癬)』に由来し、この植物の仲間が皮膚病の薬草とされてきたことによります。和名は「マツムシソウ(松虫草)」で、名前の由来はマツムシの鳴くころに咲く花だからという説と、花が落ちた後の針山のような形(写真右下)が僧侶が巡礼のときにもつ松虫鉦(まつむしがね)に似ているという説があり、はっきりしていません。別名は「リンボウギク(輪鋒菊)」です。
英名は針刺しのような花形から「Pincushion flower(ピンクション フラワー)」、または「Scabious(スケイビアス)」です。暗い感じの花言葉が並んでいますが、スカビオサのもともとの花色は黒赤色で、この色が喪服を連想させたこと、あるいは、ヨーロッパでは紫色は悲しみを象徴する色とされているためこのような花言葉になったといわれます。 |
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...........花の栽培.........
日当たりがよく水はけがよい場所ならよく生育しますが、酸性の用土を嫌いますので、苦土石灰などをまいて中和させておきます。赤玉土、桐生砂のを7:3の割合の混合土に、二年草なので、6月に実生苗を鉢に植えつけ、土の表面が乾いたら水やりします。
高温は苦手で、冷涼な気候を好むので夏の直射日光は避、風通しのよい場所で管理します。施肥は生育期に1000〜2000倍に薄めた液体肥料をときどき与えます。3月に実生でふやします。 |
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