〜 4月16日の花 チューリップ(鬱金香) 〜
花言葉(全般) |
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花言葉
(八重咲き) |
永遠の愛情 |
花言葉(赤) |
愛の告白 |
別名 |
ウッコンコウ・ウッコンソウ |
花言葉(黄) |
望みなき愛・美しい瞳・愛の表示 |
科・属名 |
ユリ科・チューリップ(チューリッパ)属 |
花言葉(白) |
失恋・失われた愛・名誉 |
原産地 |
中央(小)アジア〜北アフリカ原産 |
花言葉(紫) |
不滅の愛 |
状態 |
球根類 |
花言葉(ピンク) |
愛の芽生え |
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...........花のいわれ・特徴.........
チューリップは中央アジア、北アフリカ、地中海東部沿岸原産の多年草です。16世紀にヨーロッパで改良されて以来、一大ブームを巻き起こし、中でも「総督」という当時の最高品種には高額な値段がつけられたそうです。この流行はフランスでも巻き起こり、貴婦人たちは競って胸にこの花を飾ったとされます。1634〜1637年間はチューリップが引き起こした狂乱の時代と呼ばれています。
チューリップはオランダを中心に品種改良がおこなわれ、多くの園芸品種が誕生しています。オランダでチューリップ栽培の普及に努力したのは、ライデン大学の植物学教授「カルロス・クルシウス(Clusius)」で、彼の業績によりオランダでは国花にしているほど熱心に栽培がおこなわれ、今日では大きなチューリップ産業となっています。チューリップの種類はおよそ3,500種以上あるとされます。現在日本で流通するのは100品種ほどといわれます。
誰でも知っているチューリップは、春咲きの球根草花を代表するもので、園芸品種には3月下旬〜4月上旬に開花する、草丈の低い早生種、4月上旬〜中旬に咲く、高性の中生種、4月下旬〜5月上旬に咲く、高性で大輪の晩生種があります。花色はないものはないといってよいほど豊富で、赤や白・ピンク・オレンジ・黄・緑・茶・複色などが揃い、花形や咲き方も多彩で一重、八重、フリンジ咲き、パーロット咲きなど多種多様な品種が出回っています。
花の咲き方や大きさ、開花期などが変化に富んでいるので、目的に応じて選んだり楽しんだりできます。花壇の材料はもちろんのこと、鉢植えやコンテナ栽培、切り花としても盛んに利用されています。花画像は「アカイイト(写真左)」、「フラメンコ(写真右上)」、「フリンジットファミリー(写真右2番目)」、「クルシアナ ペパーミント(写真右3番目)」、「ブラックヒーロー(写真右4番目)」、「ホリゾン(写真右下)」。草丈は20〜80cm。開花期は3〜5月で、鉢の市販期は12〜翌4月頃、球根は9〜10月、切り花は10〜翌5月頃です。
属名の「チューリッパ(Tulipa)」は、トルコ語の『チュリパン「tulipan(ターバン)」』が語源で、花形がターパン(頭に巻く布)に似ていることからつけられたものだとされます。これは1554年、初めてチューリップを見たオーストラリアの大使(ビュスベク、ブスベック)が通訳に花の名前を尋ねたとき、「形がターバンに似ている」と答えたのを、それが花の名前と勘違いしたことが始まりだとされています。
また日本にチューリップが輸入されたのは1861〜1864頃で、当時の名は「ウッコンコウ(鬱金香)」、「レンゲズイセン(蓮華水仙)」、「ユリボタン(百合牡丹)」などと呼ばれていたそうです。英名は「Tulip(チューリップ)」です。 |
オランダの伝説
昔、ある村にひとりの美しい少女いました。そのため3人の騎士から同時にプロポーズを受けました。1人目騎士は家宝である王冠、2人目の騎士は剣、3人目の騎士は黄金を少女にプレゼントしたのです。3人の騎士から大切な家宝を贈られた少女は、誰と結婚するか迷い、どうしても1人だけを選ぶことができません。
思い悩んだ挙句、花の女神フローラに自分を花に変えてくれるように頼みました。花の女神は少女の願いを叶え、チューリップの姿に変えました。このチューリップの姿は、花が王冠を、葉が剣を、そして球根が黄金を表してしました。花言葉の「思いやり」や「博愛」は少女が3人を大切に思っていることから生まれたといわれています。
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...........花の栽培.........
10月下旬〜11月上旬に、傷のない重くて大きい球根を求めます。日当たりのよい場所を選び、直根が長く伸びるので、深く耕して元肥えを施したら、深さは球根の3倍程度としますが、間隔は密植ぎみのほうが開花時に豪華に見えます。
寒さに当てないと花芽が飛んだり、花茎が伸びないので定植後は必ず戸外で管理します。冬から開花中は、土が乾き過ぎないように水やりします。翌年も咲かせたいときは、開花後花首からカットし、1週間おきに2〜3回の液肥を施し球根を肥培します。 |
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