〜 4月26日の花 スイートピー(麝香連理草) 〜
花言葉 |
優しい思い出・優美・デリケートな喜び・永遠の喜び・私を覚えていて・門出・繊細・別離 |
別名 |
ジャコウレンリソウ・ハナエンドウ・ニオイエンドウ |
科・属名 |
マメ科・ラティルス(レンリソウ)属 |
原産地 |
地中海沿岸原産 |
状態 |
つる性一年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
スイートピーは地中海沿岸原産の一年草・多年草で、日本には江戸時代末期(1862年頃)に渡来しました。スイートピーを最初(1650年頃)に発見したのはイタリアの僧侶「フランシス・クパーニ」でした。クパーニによってスイートピーの種子がイギリスに送られると次つぎと優良品種が誕生しました。ことに、エドワード7世の戴冠式に使われたことや、またアレクサンドラ王女の大のお気に入りとなり、式典や晩餐会にもこの花を飾り、エドワード王朝の花とも言われました。
蝶に似た形でフリルのような繊細な花びらをもち、優しい風情と甘い香りが魅力的な花です。色も明るく、ピンク、白、赤、紫紅、紫と、ほとんどの花色が揃っています。葉はエンドウに似て葉軸の先端が巻きひげとなり、他の植物に絡まりながら上に伸びて3〜4mの長さに達します。
スイートピーの園芸品種には春咲きと夏咲き、普通種と矮性種、品種により一年草と多年草があります。一般に流通しているのはスペンサー系(夏咲き系)で、切り花やブーケとして利用されています。つる性の普通種はフェンスなどに絡ませたり、矮性品種は鉢花に利用されています。草丈は30cm〜30cm。花期は5〜7月で鉢の市販期は1〜4月頃です。画像は「L・カリブ(写真左)」、「L・キラキラボシ(写真右上)」、「L・クレオ(写真右2番目)」、「L・スカーレット(写真右3番目)」、「L・ガラティア(写真右下)」です。
属名の「ラティルス(Lathyrus)」は、エンドウマメに与えられたギリシャ語の「lathyrus(ラティロス)」で、「刺激的な、情熱的な」という意で、ある種の薬に役立つことに由来します。英名は「Sweet
pea (スイートピー)」、「香りのよい豆」という意で、日本では英名がそのままの名称で使われています。
和名には「ジャコウレンリソウ(麝香連理草)」という立派な名前がついているのですがほとんど使われていません。輸入された当時は、エンドウに似ていて、ジャコウレンリソウ同様に花の美しさと芳香から「ジャコウエンドウ(麝香豌豆)」、「ハナエンドウ(花豌豆)」、「ニオイエンドウ(匂い豌豆)」などとも呼ばれていました。ヨーロッパではこの麝香のような甘い香りから、スイートピーを寝室に飾る花としているそうです。 |
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...........花の栽培.........
晩秋から早春にポット苗が出回りますので、それを利用します。ポット苗は霜がおりる前に、移植を嫌うので、根鉢は崩さずに苦土石灰で中和した、日当たりのよい場所に植えつけます。
秋に直接花壇にまいても可能です。タネの殻がかたく発芽しにくいので、少し傷をつけ、一晩水につけて吸収させてからまきます。芽が伸びたら地際から4節ほどでピンチをして、下から出る丈夫な芽を伸ばします。
肥料は元肥にリン酸とカリ成分の多い化成肥料を施し、追肥として3月頃に同じ肥料を与えます。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。 |
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