〜 4月28日の花 ケマンソウ(華鬘草) 〜
花言葉 |
あなたに従います・失恋・従順・優越 |
別名 |
タイツリソウ・オイランバナ・フジボタン・ヨウラクボタン |
科・属名 |
ケシ科・ディセントラ(コマクサ)属 |
原産地 |
中国・北アジア・北アメリカ原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ケマンソウは中国〜朝鮮半島原産の多年草で、アジアや北アメリカに19種ほどが分布し、室町時代に渡来しました。長い茎を伸ばして淡紅色のハート形の花が行儀正しく一列に並んでぶら下がり、淡い紅色や白色、ピンクの花がそのハート形のつぼみを割り開いて咲きます。外側にある2枚の花びらはピンクで先端の2枚は白という独特の姿で、優美さと可愛らしさを備えた花です。
ボタンに似た葉は灰緑色でとても美しく(写真右中央)、羽状に細裂します。この愛らしい花ですが、全草にプロトピンなどのアルカイドを含む毒草なので誤って口にすると死にいたることもあるといいます。同じケシ科に山地性の「ミヤマキケマン」と、小形の「ヒメケマンソウ(写真右下)」が園芸用として出回っています。草丈は30〜60p。花期は5〜6月で、鉢植えでよく栽培され、鉢の市販期は3〜5月、苗は10〜12月頃です。
属名の「ディセントラ(Dicentra)」は、ギリシア語の「dis(2つ)」と「centron(距)」に由来し、この花の形状からといわれます。花をよく見ると、ピンクの花びらが2つに割れたあと、その下から血の滴りとなって落ちるような形(写真左)をしています。このことからアメリカではこの花を「Bleeding heart(ブリーディング ハート)」、「血の流れる心臓、血のしたたる心臓」などと呼んでいます。
和名は、花形が仏殿の装飾にするひも飾りに似ていることから「ケマンソウ(華鬘草)」と名づけられました。別名は吊糸に鯛がかかったようにも見えることから「タイツリソウ(鯛釣草)」。他にも「フジボタン(藤牡丹)」、「オイランソウ(花魁草)」、「ヨウラクボタン(瓔珞牡丹)」などとも呼ばれます。 |
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...........花の栽培.........
寒さには強く夏の暑さと乾燥を嫌いますので、半日陰になる肥沃な場所を選び、土質は選びませんが、赤玉土(小粒)6、腐葉土4の割合で、腐葉土などを混ぜて植えつけければよく開花します。
根が深く伸びるため、鉢に植えるときは深さのある鉢に植え、1年に1回は植え替えます。水やりは土の表面が乾きかけたら与えます。
繁殖は株分けか挿し木で行いますが、晩秋から冬に、根を傷めないように割り分け、挿し木は花後に葉の付け根に出るわき芽を、10pくらいになったものをバーミキュライトなどに挿します。 |
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