〜 4月30日の花 ヤマブキ(山吹) 〜
花言葉 |
気品・待ちかねる・崇高・金運 |
別名 |
オモカゲグサ・ケリア・カガミグサ |
科・属名 |
バラ科・ケリア(ヤマブキ)属 |
原産地 |
日本・中国原産 |
状態 |
落葉低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ヤマブキは日本、朝鮮半島、中国原産の落葉低木です。しなやかに伸びた枝先に黄花をつけ、山間の湿った場所を中心に日本全国に自生します。万葉集にも詠まれるように日本の文化に深い関わりをもっている植物です。葉は卵形で花径は3〜5p、春から初夏にかけて黄金色の五弁花を咲かせます。
園芸品種には、山野に自生する可憐で楚々とした基本種の一重咲き(写真右上と右下)の他、雄しべと雌しべが花弁に変化した、重厚で華やかな八重咲きの「ヤエヤマブキ(写真左)」、花びらが細くキクの花に似た「キクザキヤマブキ」、黄金葉の「チバゴールド」、黄を帯びた一重黄白の「シロバナヤマブキ(写真右中央)」などがあります。花は散るのが早くても美しく、古くから庭木として親しまれています。高さは1〜2m。開花期は4〜5月で鉢の市販期は3月頃、根巻き株は3〜4月頃です。
属名の「ケリア(Kerria)」は、イギリスの植物学者「W.Kerr(ウイリアム・カー)」の名にちなんだものです。和名の「ヤマブキ(山吹)」は、ヤマブキの枝がよくしなり、風になびいて揺れる様子から『山振り「古代では(振)を(フキ)」』と言っていたのが転訛したのか、あるいは「ヤマハルキ(山春黄)」が略されたという説、花の色が蕗の花に似ているから、または黄金色の花からという多くの説があります。
別名は、結ばれ得ない恋人同士が、お互いの顔を写した鏡を埋めたところ、その場所からヤマブキの花が咲いたというロマンチックな伝説から「オモカゲグサ(面影草)」、または「カガミグサ(鏡草)」などと呼ばれます。英名は「Japanese rose(ジャパニーズ・ローズ)」、または「 Jew's mallow(ジューズ マロウ)」です。 |
エピソードといわれ
室町時代中期の武将、太田道灌は、狩りの途中でにわか雨に降られ、蓑(みの)を借りようと、一軒の家の戸をたたいて「蓑を貸してほしい」と頼みました。しかし、応対した娘はただ無言でヤマブキの一枝を差し出しただけでした。一時は腹を立てた道灌でしたが、後に「七重八重
花は咲けどもヤマブキの実の(蓑)ひとつだになきぞ悲しき」という「後拾遺和歌集(ごじゅういわかしゅう)」の歌に託して、無言で語った娘の心情を知りました。その後和歌を学び、歌人としても名を馳せるようになったといわれます。 |
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...........花の栽培.........
強い西日を避けた場所を選び、11〜3月の厳寒期を除き、堆肥や腐葉土をすき込んだ植え穴に植えつけます。1月下旬から2月に油かすに骨粉を4割混ぜ1〜2握りほど施し、腐葉土やピートモスで株元を覆い、マルチングします。
剪定は花後すぐに行い、ひこばえは見つけしだい切り取ります。4〜5年以上の古枝は地ぎわからきりとり、若い枝に更新します。 |
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