〜 5月4日の花 イチゴ(ストロベリー) 〜
花言葉 |
幸福な家庭・無邪気・先見性・甘い香り・あなたは私を喜ばせる・尊重と愛情(葉)・誘惑 |
別名 |
オランダイチゴ・ヘビイチゴ・クサイチゴ・ストロベリー・ワイルドストロベリー |
科・属名 |
バラ科・オランダイチゴ属 |
原産地 |
北アメリカ・南アメリカ原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
イチゴは南北アメリカ大陸原産の多年草で、日本へは江戸時代末期に渡来しました。交配によってさまざまな品種が作りだされ、現在果物として食しているものは、野生イチゴをもとにヨーロッパで改良された栽培種のオランダイチゴです。花は可愛らしい白色の5弁花で、色は白ですが、観賞用ではピンク(写真左)、赤などがあります。葉は倒卵形で縁には粗い鋸歯(写真右下)があります。
イチゴは園芸分類上では野菜とされ、果実は生で食したり、ジャムやケーキ、アイスクリーム、お菓子の風味づけや彩りに利用され、また乾燥した葉は肝機能を整える効果があるとされます。主な品種は大粒の「アイベリー」、甘味の強い「にょほう(女蜂)」、「とよのか(豊の香)」、「とちおとめ(栃乙女)」などのほか、多くの品種が出回っています。草丈は5〜20p。開花期は4〜5月で鉢の市販期は12〜翌5月頃です。
学名の「フラガーリア(Fragaria)」はラテン語の「フラグラーレ(匂いをたく)」という意味が語源で、この果実の匂いがよいことを表しています。和名は「イチゴ(苺)」ですが、江戸時代の終わりにオランダから輸入された当時は「木苺」と区別するため「オランダイチゴ(和蘭苺)」、または「セイヨウイチゴ(西洋苺)」と呼ばれたそうです。
英名は「Strawberry (ストロベリー)」です。語源としては、Strawberryの「straw」は麦ではなく、「散らかす、または一面を覆う」を意味する「straw」の古語、「strew」とする説、「麦藁(straw)を敷いて育てた、麦藁に包まれて売られていた」からとする説などがありますがはっきりとしていません。花言葉には「幸福な家庭」とついていますが、これはイチゴの小株がつぎつぎと殖えていくことからとされます。 |
エピソードといわれ
アングロ・サクソン民族は、イチゴは神々の王オーディンの妻である、女神フリッカ(フリカ)に捧げる果実と考えていました。美しく愛情深いフリッカは、幼子が死んだとき、その亡きがらをイチゴで覆って天に運ぶ役割を担っていました。このことから、地上のイチゴにも子どもたちの魂が宿るので、子どもたちに死を呼ぶと言われ、イチゴは食さない方がよいと信じられていました。
キリスト教時代になってからはイチゴは聖母マリアに捧げられました。マリアはイチゴが大好きで、生えているイチゴはすべて自分のものと思っているので、天国の門を訪れた人間がイチゴを食べて汚れた口をしていると、マリアのイチゴを盗んだとされ、地獄に落とされ永劫の苦しみにあうという言い伝えもあります。 |
|
|
...........花の栽培.........
鉢やプランターの場合実は土に触れると病気になりやすいので、粗いピートモスを敷くのが手軽です。温室栽培の場合は、大きめの鉢に植え日当たりをよくし、肥料は多すぎると実がつきにくくなるので、月に1度緩効性の肥料を与えます。
乾燥を嫌いますが、水を与えすぎると病気になりやすいので、表土が乾くのを待ってたっぷりと与え、水やりの回数が増えないようにします。実がつくまでは雨の当たらない軒下などに置き、 花にはアブラムシがつきやすいので注意が必要です。 |
|