〜 5月9日の花 シレネ(虫取撫子、袋撫子) 〜
花言葉 |
偽りの愛・未練・しつこさ・欺瞞・わな・誘惑 |
別名 |
キャンピオン・フクロナデシコ・ムシトリナデシコ |
科・属名 |
ナデシコ科・シレネ(マンテマ)属 |
原産地 |
地中海沿岸・ヨーロッパ原産 |
状態 |
一年草・多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
シレネは地中海沿岸、ヨーロッパ原産の一年草・多年草で、約300種が自生していますが、そのほとんどが雑草として扱われ、園芸用として栽培されているのは数種です。大別すると、ヨーロッパ原産の「シレネ・アルメリア」と、地中海沿岸原産の「シレネ・ペンデュラ」に分けられます。
アルメリア種(写真上段の左と右)は、花の基部が管状で花弁の先端が5つに分かれ、花径1pほどの濃紅色やピンク、白などの花を咲かせます。小花がたくさん集まって咲くのでひとつの大きな花のように見え、茎や葉は白粉に覆われているのが特徴です。
茎の上部の節下からはネバネバとした粘液を出し、虫を捕えるためとの発想から「ムシトリナデシコ(虫取撫子)」という和名がありますが、食虫植物ではありません。園芸品種としては玉咲きもあり、切り花としても利用されます。英名は「Sweet william
catchfly(スイート ウイリアム キャッチフライ)」、または「Garden catchfly(ガーデン キャッチフライ)」です。別名「コマチソウ(小町草)」、または「ハエトリナデシコ(蠅取り撫子)」と呼ばれます。草丈は30〜60p、開花期は5〜7月頃です。
ペンデュラ種(写真左と右下)はシレネの中でも品種改良が盛んで、一重や半八重咲きのほか種類が豊富に揃っています。花径2pくらいの白やピンクの花を咲かせます。萼が袋状になって下垂し、次第に大きくなることから「フクロナデシコ(袋撫子)」、または、花の形状や色が桜に似るため「サクラマンテマ」、「サクラギソウ」といいます。英名は「Drooping catchfly(ドラッピング キャッチフライ)」です。草丈は15〜20p、開花期は4〜6月頃です。
属名の「シレネ(Silene)」は粘着性の分泌液を出すものが多いことから、ギリシャ語の「sialon(唾液)」にちなみ、酒の神であるバッカスの養父シレネが酔って泡を吹いた様子から名づけられたといわれます。画像は「S・コロラータ ピンク ピロエット(写真右上)」、「S・マリティマ(写真右3番目)」です。 |
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...........花の栽培.........
シレネは冷涼で乾燥気味の高地を好み丈夫な植物です。日当たりよく排水のよい場所なら栽培は容易です。涼しくなる9月に、日当たりや水はけのよい場所を選び、タネをは箱まきし薄く覆土します。
本葉3〜4枚でポットに移し、苗を作ります。10月下旬から11月上旬までに、株間20pで定植します。水やりが多すぎて過湿になると根腐れがおきますので気をつけます。 |
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