〜 5月10日の花 カーネーション(オランダ石竹) 〜
花言葉 |
赤 |
母への愛・清らかな慕情・情熱・真実の愛・愛を信じる・健康と愛 |
花言葉 |
ピンク |
あなたを熱愛します・女性の愛・感謝・感動・美しい仕草 |
花言葉 |
白 |
私の愛情は生きている・純潔の愛・尊敬・亡き母を偲ぶ |
花言葉 |
黄 |
軽蔑・嫉妬・侮蔑・友情 |
花言葉 |
絞り・まだら |
愛の拒絶 |
別名 |
オランダセキチク・アンジャベル・ジャコウナデシコ・オランダナデシコ |
科・属名 |
ナデシコ科・ダイアンサス(ナデシコ)属 |
原産地 |
地中海沿岸原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
カーネーションは地中海沿岸原産の多年草です。長い歴史の中で品種交配が盛んに行われ、19世紀中頃には中国原産のセキチクとの交配で四季咲きの大輪品種も生まれ、花色も豊富になり、多様な品種群が作出されました。日本には江戸時代に渡来しました。
カーネーションの園芸品種は3万を超えるほど膨大で、タイプ別にすると「スタンダード カーネーション」、「スプレー カーネーション」、「ポット カーネーション」に大別されます。スタンダードカーネーションは1茎に1花がつくタイプで、花色は赤、ピンク、黄、緑、オレンジ、紫、白、複色、覆輪、絞りなどがあり、草丈は40〜50cmです。スプレーカーネーションは茎が強くて花もちがよく、枝分かれした茎先に花がつき、多くは中輪〜小輪の房咲きタイプで、草丈が90〜100cmのエンゼル系と40〜60cmのマイクロ系があります。ポットカーネーションは鉢植え用の矮性種で、花は小さくても花立ちがよく、草丈は20〜30cmです。
花言葉もそれぞれの色によって違い、赤「清らかな慕情」、黄色「軽蔑」、ピンク「女性の愛」、白「純潔の愛」、まだら「拒絶」となっています。「母の日」が普及する前の花言葉は「哀れな心」でした。画像は「D・デリカード(写真左)」、「D・コンチェルト(写真右上)」、「D・カリンボ(写真右2番目)」、「D・スター チェリー(写真右3番目)」、「D・カスタード(写真右4番目)」、花期は3〜6月で鉢の市販期は3〜5月頃です。
カーネーションの名前については2つの語源説があります。1つはこの花がラテン語の「肉(caro)」の色に似ているから(野生種であったこの花が人の肌のような色であったため)だとされていること、2つはイギリスの戴冠式「Coronation(コロネーション)」でこの花が使われ、それが訛ったものだという説とがあります。またこの花は、キリスト教の世界では、イエスが十字架を背負って苦悩の道、ゴルゴタに向かう途中、聖母マリアの涙が地上に落ち、そのときに現れた花ともいわれます。
属名の「ダイアンサス(Dianthus)」はギリシア語の「Dios(ダイオス)」(神聖な)と「anthos(アントス)」(花)で、ギリシャ神話の最高神ゼウス(ダイオス)より、最高神の花という意にちなみます。和名は、オランダより輸入されていたため「オランダセキチク(和蘭石竹)」、または「ジャコウナデシコ(麝香撫子)」、「オランダナデシコ(和蘭撫子)」などと呼ばれます。カーネーションが日本に輸入された当初はオランダ語の「アンジャベル」と呼ばれていたそうです。英名は「Carnation(カーネーション)」です。 |
母の日の謂れ
よく知られているように、カーネーションは母の日に贈る定番の花です。カーネーションが「母の日」の花となったのは、1907年にアメリカのクリスチャンの女性(アンナ・ジャービス)が、亡くなった母を偲んでその命日に教会で、母の好きだった白いカーネーションを信者に配ったことが始まりとされます。その後1914年に、ウイルソン大統領によって5月の第2日曜日を「母に捧げる祝日」となり、アメリカ全土の祝日となりました。日本でも1949年頃にアメリカにならって祝うようになりました。
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...........花の栽培.........
やや冷涼で乾燥気味の気候を好み、高温多湿な環境は苦手とします。一般には春先に出回るポット苗を購入して育てます。ポット苗を酸度調整をした水はけのよい肥沃な土に、よく日が当たり通気性のよい場所を選び、浅めに植えつけます。
肥料を好むので薄めの追肥をこまめに与えます。高温多湿に弱く、長雨は根を腐らせることもあるので、梅雨時は軒下などに移動します。花がらを摘んですかし、つぼみが多い場合は1茎に2〜3個残して摘み取ります。 |
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