〜 5月19日の花 ヒメウツギ(姫空木) 〜
花言葉 |
秘密・秘めた恋・夏の訪れ・古風・潔白 |
別名 |
ウノハナ・ウツギ・スレンダー ドイツィア・クネウツギ・サカイウツギ |
科・属名 |
ユキノシタ科・ドイツィア(ウツギ)属 |
原産地 |
原産 |
状態 |
落葉低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ヒメウツギは日本の関東以西、四国、九州原産の落葉低木です。ウツギは万葉集にも24首の歌が詠まれ、初夏を飾る花として古くから親しまれています。ヒメウツギは全体に小柄でウツギよりもほっそりしているので「ヒメウツギ(姫空木、姫卯木)といわれ、この「ヒメウツギ」や「マルバウツギ」、「バイカウツギ」などを総称してウツギといいます。
ウツギは各地の山野に自生し、材は極めて固いので木釘や楊枝などに使用され、枝葉の煎汁は黄疸に効くといわれます。昔はこのウツギの花が咲く頃を合図に田植えの準備をし、雨が多くこの花が少ない年は凶作、ウツギの花が多い年は豊作だと占っていたそうです。
ヒメウツギは樹皮が淡褐色で、葉は薄く鋸葉を持ち、鮮やかな緑色の卵形です。晩春から初夏にかけて短い新梢に総状花序をつけ、径1〜1.5cmほどの白色で5弁花をつけます。最盛期には木全体が白い色に染まるほど花を咲かせて株を埋めつくします(写真左)。果実は秋に熟し、3〜4裂します。枝がよく茂るので、主に庭園や公園樹、鉢植えに、またウツギと違い丈が低いので、庭植えや生け垣に適し、長く枝を伸ばして吊り鉢にも利用できます。樹高は1〜2.5m。花期は5〜6月で鉢の市販期は4〜6月頃です。
属名の「ドイツィア(Deutzia)」は、スウェーデンの植物学者で「ツンベルク」博士の後継者である「J.ヴァン・デル・デューツ」博士の名前にちなみます。和名の「ウツギ」は、幹や枝の中心部が空洞なので「ウツギ(空木)」と呼ばれ、または古くから木釘として用いられていたので「打つ木 → うつぎ」になったともされます。
別名は、旧暦の4月(現在の5〜6月頃)卯の月に咲くので「ウノハナ(卯の花)」と呼ばれます。英名は「Slender deutzia(スレンダー ドイツィア)」です。 |
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...........花の栽培.........
植えつけ適期は落葉中であればよく、日当たりと水はけがよく、腐植質に富む土壌に堆肥を入れ土とよく混ぜ合わせ、高めに植えつけます。施肥はとくに肥料を施さなくても花を咲かせますが、2〜3月に、等量の油かすと粒状化成肥料を混ぜたものを1〜2握りほど根元にばらまきます。
生長が早く放置しておくと形が悪くなるので、剪定は6月の終りに、5〜6年生枝は付け根から切り取り、整枝は12〜2月に行います。 |
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