〜 5月20日の花 レモン(檸檬) 〜
花言葉 |
【花】心からの思慕・誠実な愛・熱情・香気
【実】熱意・分別・陽気な考え |
別名 |
シトラスレモン・クエン |
科・属名 |
ミカン科・ミカン(シトラス)属 |
原産地 |
インド北東部のヒマラヤ山系原産 |
状態 |
常緑低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
レモンはインド北東部のアッサム地方原産の常緑低木です。赤紫色のつぼみ(写真左)を付け、色は白やピンクで強い香りのする5弁花を咲かせます(写真右上と右下)。樹勢は強く枝は立ち気味で枝にとげのあるものが多く、葉はつやがあり、披針形で短い翼葉をもちます。現在流通しているものは米カリフォルニア産とアリゾナ産が主となっています。
レモンの果実は熟すと美しい黄色となり、高い芳香をもちます。柑橘類は薬用効果の高いものが多いのですが、中でもレモンの果汁はクエン酸やビタミンCを多く含み、殺菌や収斂作用、また貧血防止、発汗作用もあるとされます。ビタミンCの含有率は、100グラム中50ミリといわれ、ビタミンCの含有量を示すとき「レモンの〜倍」などと例えられるほどポピュラーな果実です。このレモンによるビタミンCは、イギリスの大航海時代には壊血病(野菜や果物等の摂取不足による病気)を防ぐのに用いられ、長期の航海を支えたとされます。
レモンはまた芳しい香りがあるので用途も多く、紅茶に入れたり肉や魚の料理に添えたり、各種のお菓子や飲料に、また香料や化粧品の原料、薬の味付けなどにも利用されています。樹高は約3m。花期は5〜6月で収穫期は10〜12月、鉢の市販期は3〜6月頃です。
属名の「Citrus(シトラス)」はギリシャ語、またはラテン語の「citron(シトロン)」に由来するとされます。英名は「Lemon(レモン)」です。ヒンドゥー語の「limbu」が語源とされ、アラビア語の「laimun、limun」→ラテン語の「limo」→英語の「lemon」になったとされます(語源由来辞典より)。
和名は「レモン(檸檬)」と表記し、これは中国の生薬名「ネイモウ(檸檬)」の漢字を借用し、また英名「lemon」の音訳からとされます。別名は「クエン(枸櫞)」です。 |
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...........花の栽培.........
近年は苗木が市販されているため、庭先に植える家庭も増えてきていますが、かなり温暖な気候を好み、寒冷地での露地栽培は困難です。ただマイナス3℃以上を保てれば栽培可能です。
日当たりと水はけのよい場所で、植え穴は直径1m・深さ80cmとし、有機物・石灰・ヨウリンなどを土に混和し、盛り土にしてから植え付けます。
比較的乾燥には強いので、水は土が乾いたら十分に与え、肥料は植えつけ時に施すもののほかに、年に3回、3月、5〜6月、10〜11月に固形肥料を施します。 |
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