〜 5月22日の花 タイム(立麝香草) 〜




        
花言葉 |
活気・勇気ある行動・潔癖症・活発・あなたの姿に感動する・清潔感 |
別名 |
ジャコウソウ・タチジャコウソウ・コモンタイム・ガーデンタイム |
科・属名 |
シソ科・タイム(イブキジャコウソウ)属 |
原産地 |
各地中海沿岸地方原産 |
状態 |
常緑半低木 |
         


...........花のいわれ・特徴.........
タイムは地中海沿岸地方原産の常緑性小低木です。タイムは大きく分けると枝が直立した立ち性(立麝香草)と、地面を這うほふく性(伊吹麝香草)の2種類があります。日本では一般に「タチジャコウソウ(コモンタイム)」をタイムと呼ぶようです。初夏から夏にかけて白やピンク・淡紅の花を咲かせ、全体に強い芳香があり、 1cm弱の楕円形の葉は肉厚で、緑がかった灰色を帯びています。
代表的なハーブのひとつでかなり古くから栽培され、料理や香辛料、薬用などに使用されていました。香辛料によく使われるのはピンクや白の小花をつける立ち性のタイムで、草は強い香りをもちます。タイムティーは風邪を、浴剤は頭痛を和らげ、香りは癒しとして使用されてきました。また主成分のチモールには強い殺菌力や消毒・防腐作用があり、この匂いを 苦手とする野菜の害虫、アオムシを駆除するのでコンパニオンプランツとしても利用されます。
立ち性タイプはグランドカバーや庭植え、鉢植えなどに、ほふく性タイプは敷石の間に植えたり、ロックガーデンなどに利用されています。樹高20〜30p。開花期は5〜7月で鉢の市販期は通年、種子は2〜10月、苗は3〜5月と9〜10月頃です。画像は、黄色の斑入り葉を持つ「ゴールデンタイム(写真右2番目)」、樟脳(しょうのう)の香りがある 「カンファタイム(写真右3番目)」、タイムの基本種「コモンタイム(写真右下)」です。
属名の『タイム「Thymus(ティムス)」はギリシャ語の「thumus(勇気)」が由来とされます。古代ギリシャでは「心の傷を癒して勇気と気品を与える」といわれ、勇気の象徴とされていました。戦士たちは勇気を鼓舞するためタイムの湯浴みをしていたといわれます。「タイムの香りがする」とは男性への最高のほめ言葉だったそうです。また一方では「死を予言する植物として、死者の魂を宿し、殺害された 人と特に強い結びつきを示すとされていたそうです。(※参考資料「花を愉しむ事典・八坂書房」)
和名は「タチジャコウソウ(立麝香草)」といいます。生薬名は「ジャコウソウ(麝香草)」。英名は「Thyme(タイム)」、「Common thyme(コモンタイム)」、または「Garden thyme(ガーデンタイム)」です。漢名は「百里香(ヒャクリコウ)」、仏名は「Thym(タン)」です。 |
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...........花の栽培.........


乾燥した日当たりで、ややアルカリ性の土を好みます。水はけのよい場所にタネを直まきすれば、4〜5年は茎葉を収穫できます。発芽したら間引きながら最終株間が20〜40pになるようにします。
多湿になるととたんに弱るので、2〜3ヶ月1回は緩効性の肥料を与え、梅雨前には収穫をかねて切り詰めます。株が古くなると花つきが悪くなるので、5〜6月に新枝を挿し木して株を更新します。 |


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