〜 5月23日の花 ジギタリス(狐の手袋) 〜
花言葉 |
熱愛・隠されぬ恋・誠心誠意・胸の思い・不誠実(英)・健康的・君はただ美しいだけ(仏)・健康に適する(仏) |
別名 |
キツネノテブクロ・フォックスグローブ |
科・属名 |
ゴマノハグサ科・ジギタリス属 |
原産地 |
ヨーロッパ西部・南部原産 |
状態 |
越年草・多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ジギタリスはヨーロッパ西部・南部原産の二年草、または多年草です。薬用植物ですが、花が美しいため古くから花壇でも栽培されています。根出する葉は先端が尖った長楕円形で、真っ直ぐに伸びた長い茎先に釣り鐘形の花を穂状に咲かせます。長さ5cmほどの筒状の花は淡紅色やピンク、黄、白などで、花の内側には濃い紫色の斑点あるのが特徴で、花は下垂して一方の側に偏って咲きます。
イングリッシュガーデンに欠かせない花のひとつで、大輪の代表種「D・プルプレア」の園芸品種が多く、ほかに柔らかい毛をもつ「D・ラナタ」や黄花の「D・ルテア」などもあり、下から順番に咲いていく様子は見応えがあり、艶やかな雰囲気があります。花壇用が主ですが、切り花としても利用されます。草丈は1〜2m。花期は5〜8月で鉢の市販期は4〜5月頃です。画像はジギタリスの実(写真右2番目)です。
古く18世紀の末、ジギタリスは薬草としても知られ、葉を乾燥させたものをジギタリス葉といい、この葉に含まれるジギトキシンという成分が、利尿や強心剤として使用されてきました。現在でも心臓の刺激剤として化学合成され、使用されています。ジギタリスは猛毒を含む毒草でもあり、使い方を間違えると不整脈を起こし、死に至ることもあるそうです。
属名の「ジギタリス(Digitalis)」は花の形が指にはめるサックのようなので、ラテン語の『digitus 「ジギトス(指)」』に由来しています。英名も同じく「Foxglove(フォックスグローブ)」です。この植物には多くの伝説があります。「妖精たちの安眠を妨げるキツネの足音を消すために、キツネにこの花を履かせた」、または「悪い妖精が、鶏舎の周りを堂々とうろつくことができるように、キツネに魔法の手袋をあげた」などです。
特に妖精との連想から「妖精の指抜き」、「妖精の帽子」、「妖精の手袋」、「魔性の手袋」、あるいは「キツネの音楽」、「キツネの鈴」といった多くの呼び名があります。和名は英名を訳した「キツネノテブクロ(狐の手袋)」です。 |
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...........花の栽培.........
栽培は容易で、水はけのよい肥沃な土なら、少々日当たりが悪くても花が咲きます。植えつけ前に、腐葉土や堆肥などをすき込んでおくと、よく根が張ります。咲き終えた花は実をつけないように摘み取ります。
タネまきするなら、バーミキュライトなどにまき、覆土せずに底面給水で管理します。本葉が3〜4枚でポットに鉢上げします。元肥えのほかに生育に合わせて月に1〜2回の液肥を施します。こぼれ種からでもよく育つ丈夫な植物です。 |
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