〜 5月26日の花 ジャーマンアイリス(ドイツ菖蒲) 〜
花言葉 |
炎・情熱・エキゾチックな人・使者・豊満・恋のメッセージ・優雅・素晴らしい結婚 |
別名 |
ドイツアヤメ・レインボーフラワー・ベアーデッドアイリス |
科・属名 |
アヤメ科・アイリス、またはイリス(アヤメ)属 |
原産地 |
ヨーロッパ原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ジャーマンアイリスはイタリアのフィレンツェ地方原産の多年草です。古くから愛されている花で、紀元前1500年頃のエジプトのファラオの墓石にもこの花の絵が彫られているそうです。オランダで育成されたダッチアイリス(球茎種)と並んでヨーロッパのアイリスを代表する園芸品種です。
ジャーマンアイリス(根茎種)は「アイリス・バリエダカ」と「アイリス・パリダ」を祖先として、複雑な交雑によって多くの園芸品種が誕生してきました。1800年頃、ドイツやフランスで改良が進められ、第二次大戦後はアメリカが中心になって毎年多くの品種が発表されています。
花径約20p、内側の3枚の花びらは立ち、下に垂れた3枚の外花被片はひげ状の突起をもちます。アイリス類のなかで最も花色の変異が多く、下向きの幅広い花弁はランのような豪華さで、黄色、白、オレンジ、ピンク、淡青、青紫、暗褐色、ブラック、また内側と外側の花びらの色が違うものなど、アイリス類の中でない色はないといわれるほど豊富です。美しく豪華なこの花に魅せられる人は多く、毎年新しい園芸品種が誕生しています。
草丈は30〜60p。開花期は5〜6月で鉢の市販期は3〜6月、苗は9〜10月頃です。画像は「I・オー ベイブ(写真左)」、「I・イクス タッチ エコー(写真右上)」、「I・クリエイティブ ステッチェリー(写真右2番目)」、「I・フライト オブ ファンシー(写真右3番目)」、「I・ギャラリー マドリット(写真右下)」です。
属名の「アイリス(Iris)」とはギリシャ語で『iris「イリス(虹)」』にちなみます。ギリシャ神話で、イリスは有事の際に神々の使者となって天界と地界を往復するために虹の橋をかけたとされる虹の女神です。英名は「German
iris(ジャーマン アイリス)」、または花びらの付け根に細かな毛が生えているので『Tall Bearded iris「トール ベアーデッド アイリス」(ヒゲアヤメ)」とも呼ばれます。また花の組み合わせが多く色彩豊かなので、欧米ではこの花のことを「レインボーフラワー(虹の花)」と呼んでいます。
和名は「ドイツアヤメ(ドイツ菖蒲)」です。ドイツが原産という特定にいたっておらず、ただ、複数の原種から作出された園芸種で、ドイツで改良が始まったことからこの名で呼ばれるのだとされます。また、すみれに似た香りのよい花で、根は香水や化粧水の原料とされることから別名は「匂いアイリス」です。 |
ギリシャ神話
全知全能の神ゼウスの妻であるヘラの侍女イリスは、浮気者のゼウスに何度も求愛され、道ならぬ愛に困り果てていました。イリスはヘラに、遠くへ行かせてくれるように頼みました。ヘラはその願いを聞き届け、七色に輝く首飾りをイリスに与え、さらに神酒を3滴ふりかけ、イリスを虹の女神に変えてやりました。そのとき、地上にこぼれた神酒のしずくがアイリスの花になったということです。 |
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...........花の栽培.........
栽培は比較的簡単ですが、高温多湿に弱いので日当たり、水はけのよい乾燥した場所に植えつけます。植えつけ適期は9〜10月上旬で、寒地では6月に植えつけます。群植するなら苦土石灰をまいてよく耕し、浅植えにします。
十分に水やりし、新芽が出たら水やり不要です。肥料は窒素肥料を与えると軟腐病などの病害がでるので、カリやリン酸分を少なめに与えます。
数年に一度は根茎を掘り上げ、古い根茎を切り、新しい根茎についた葉を3分の1程度切って植えつけます。 |
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